寝苦しい夜に、ふと目が覚めたのは奇妙な声のせい。
”レイコ~”
と振り絞るような声。
勘違いかなぁ・・・と思っていたら、これが数回くりかえされるのです。
さすがに気味が悪い、と思ってきたとき、ふと気付きました。
あ、あれはお隣の老犬の鳴き声だったと。
そう思いつくと、あとは爆睡。
朝になって、庭へ水遣りをしているときに、ふっと気付いたこと。
・・・お隣の犬はおととし亡くなっていたんだった・・。
ということは、あの声は・・・。
ちょっと怖いような気もするおはなしでした。
さて、昨日の続きです。

嵐山は藤原定家が百人一首を編纂したところでもあります。
そして、その嵐山に百人一首の多様な世界を体感できるミュージアム”時雨殿”があるときき
やってきたわけです。
観光客のあとを付いていけば大丈夫♪
などと、たかをっくくっておりましたが、これが大間違い。
私の前にはどなたも歩いていなかったのです。

まあ、渡月橋から、川沿いにまっすぐなので、曲がり角さえ間違わなければ、迷いはしないでしょうけど。
(暑さに朦朧となった私、曲がり角をまちがいました・・・)

以前はDSなどを利用して、ハイテクな施設だったそうですが、今はその雰囲気はなし。
むしろ、アナログな雰囲気のミュージアムになっています。

歌仙絵をもとに忠実に再現された100体の歌仙人形がずらりと並んでいたり
歌を詠んでいるようすのジオラマがあったり・・・。
そうそう、この歌が好きだったのよ!などとひとりでヘラヘラしながら館内を回っていたら
予想以上に時間をとってしまいました(笑)

そういえば、9月23日までは”ちはやふる展”が行われています。
(最新刊では”時雨殿”も登場しますし・・・)
美麗なパネルを鑑賞し、改めて、常設展を見て・・・という贅沢な時間を過ごさせていただきました。
派手ではないし、アトラクション的な要素もないミュージアムではありますが
静かにじっくりと百人一首の世界を楽しむのであれば、なかなかよいところといえるでしょう。
・・・観光客も少なめですので、ゆっくりできるし(笑)
(この”ゆっくり”で、このあと主要な観光地巡りができなくなったわけですが)
時雨殿
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
℡:075-882-1111