夜明けが遅くなり、その代わりに夜が長くなる季節です。
そんな夜に読むと、ちょっとキケンな本がこちら
伊藤比呂美著『ウマし』
表紙からして美味しそうだもの・・。
伊藤比呂美さんは、私の大好きな詩人であり、カルフォルニアと熊本を
行き来するパワフルかつ繊細な感覚を持つ芸術家です。
彼女の”食”に特化したエッセイ集がこの本。
”いきなり団子”、”デコポン”、そしてバナナ一筋90年の「松田青果」さん等々。
熊本に縁のある食品が続々登場するので、熊本県人には特に親しみ深いかも。
それだけではなく、いろんなブームになった食品も登場します。
うちの母も作っていた”紅茶きのこ”、”自家製ヨーグルト”、読みながら
あるある、なんて思い、思わず、うなずいていたり。
短いエッセイはすぐに読めるけど、
困ったことにおなかが空くんです。
エッセイの追体験のように、描かれた食べ物が食べたくなってしまって。
食欲の秋にふさわしい、というべきか
ダイエットには敵だというべきか。
それが問題、かな?
それにしても、いきなり団子、食べたいなぁ・・・。