エスクラ吹きの備忘録

2024年3月で一時引退したアマチュアエスクラ吹きです。演奏感覚を忘れぬよう記録する、主に自分用です。

エスクラ吹きのウニ丼

2024-09-24 19:09:00 | 日記
フジで開催されていた「おめざ感謝祭」にて、世壱屋のウニ丼を買って帰る。そもそも家族でくら寿司へ行ったのだから必要はないのだが、ウニ愛好家としてはどうしても調査してみたかったので、夜食として入手した。

さて子供達も寝静まってから夜食とする。「半生ウニ丼」とあり、何が半生なのか不明ではあるが、スーパーのボイルとは明らかに異なるクリーミーな食感と、濃厚な旨みに舌鼓を打つ。ご飯はもちろん酢飯だ。海鮮には酢飯が合う。

2,400円(確か)で十分の味わいであった。もしこれが夜食でなかったら、ボリューム感の点で足りなさを感じていただろう。久しぶりに満足だった。
近年は北海道フェアと言いながら、ロシア産やチリ産のウニやカニを出す店も多い中、今回のウニ丼は当たりであった。

しかし心残りなのは、未だあの味に再会できていないことだ。遡ること20年前、高校の修学旅行で訪れた小樽にて食したウニ/カニ/イクラの三色丼5,000円である。
修学旅行である以上、所持金の上限は当然のことながら制限されており、確か1万円か2万円だったように記憶する。我々の行動班は、その実に数割を4日間の行程のうちの1食にぶち込んだのだ。我ながらよくやったものである。他の行動班がガラス細工やフードコートの梯子をしているのを横目に目指す寿司屋へ直行し、偶然居合わせた担任教師たちよりもはるかに高額なメニューを人数分オーダーし、教師たちを呆れさせた。その選択が全てだった。お陰で未だにこの時の味を超える海鮮丼に出会えておらず、一種の呪いにかかったままなのだ。

肉や魚など、大人になってから数々のTHE MOST うまいもんを更新してきたが、このウニ/カニ/イクラ部門のみあの20年前の小樽に取り残されたままなのだ。断っておくが、世壱屋のウニは美味しかったのである。もしかしたら余市にある世壱屋の店舗であれば、この呪いも解けるのかもしれない。