意気消沈したまま
先程ヒットさせた場所の対岸に私は向かった
なぜ対岸に渡ったのか
今 思い返しても理由は分からない
何かに導かれる様に渡っていた
ヒットさせたストレッチより
対岸のストレッチはかなり短い
川の地形を考えると
期待が薄いように思えた
しかも
私の心は折れたまま
何年も〔釣り〕をしているが
このパターンは〔釣れない〕パターン
あまり期待せずにストレッチを流していく
…
…
…
…
何も起きない
(やっぱり駄目か…)
戻ろうと
ストレッチをUターン
トボトボ歩くのも 時間の無駄なんで
〔テクトロ〕
しながら出発点に戻る
「そうだ!ルアーを変えよう!」
なぜかこの時 私はルアーを変えた
今思えば それが良かったのかもしれない
師匠から勧められたらルアーにチェンジ
かなり潜るタイプのルアーで
〔テクトロ〕には いい感じ
ブルブルブルブル
心地良いルアーの振動を感じながら
歩きだした
ブルブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブル
ブルブルブルブル
ブルブルブル
ブルブル
ブル
ブ…
…
…
何も起きない…
出発点に着いてしまった
(駄目か…)
移動しようと
ルアーを回収にはいる
その時!
ズドン!!!
ジィーーーーーーーーーー!!!
キタ!!!
「まじでか!?」
一匹目のバラしから わずか15分後に再び鬼がヒットした
「絶対捕る!!!」
先程バラしたタックルより
一つパワーを上げたタックル
「勝てる!」
それでも かなり慎重にやりとりをした
10分ぐらいファイトしただろうか
ついに魚が浮上した
またデカい!
心臓の鼓動が早くなってるのが自分でもわかった
自分を落ちつかせながら やりとりをする
が!
しかし!
無い!
ランディングできる場所が無い!
(再)
ストレッチの一番遠いところに砂浜が見える
「あそこでランディングする!キジ!ロープとか無いか確認してくれ!」
キジがフォローにはいる
キジ「ロープは無いけど 杭みたいなのがある!」
またかよ…
このままでは…
いや
「絶対捕る!!!」
先程のミスを繰り返さないように
慎重に砂浜に寄せる
杭もかわした
そして
「よっしゃーーーー!!!」
勝った
鬼に勝った
恐ろしい
だが
なんて 美しいんだ
オホーツク海の荒波の中に生きる
勇ましい その姿
やっと私の腕の中にはいってくれた
「ありがとう」
しばしの触れあい後
私は鬼を再び川に帰した
「また会おう!」
鬼は何事も無かったように泳いでいった
日本最大の淡水魚
日本三大怪魚
幻の魚
〔イトウ〕
日本最北端の村 〔猿払村〕
確かに奴は そこにいた
イトウ釣行記 2014
完
先程ヒットさせた場所の対岸に私は向かった
なぜ対岸に渡ったのか
今 思い返しても理由は分からない
何かに導かれる様に渡っていた
ヒットさせたストレッチより
対岸のストレッチはかなり短い
川の地形を考えると
期待が薄いように思えた
しかも
私の心は折れたまま
何年も〔釣り〕をしているが
このパターンは〔釣れない〕パターン
あまり期待せずにストレッチを流していく
…
…
…
…
何も起きない
(やっぱり駄目か…)
戻ろうと
ストレッチをUターン
トボトボ歩くのも 時間の無駄なんで
〔テクトロ〕
しながら出発点に戻る
「そうだ!ルアーを変えよう!」
なぜかこの時 私はルアーを変えた
今思えば それが良かったのかもしれない
師匠から勧められたらルアーにチェンジ
かなり潜るタイプのルアーで
〔テクトロ〕には いい感じ
ブルブルブルブル
心地良いルアーの振動を感じながら
歩きだした
ブルブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブル
ブルブルブルブル
ブルブルブル
ブルブル
ブル
ブ…
…
…
何も起きない…
出発点に着いてしまった
(駄目か…)
移動しようと
ルアーを回収にはいる
その時!
ズドン!!!
ジィーーーーーーーーーー!!!
キタ!!!
「まじでか!?」
一匹目のバラしから わずか15分後に再び鬼がヒットした
「絶対捕る!!!」
先程バラしたタックルより
一つパワーを上げたタックル
「勝てる!」
それでも かなり慎重にやりとりをした
10分ぐらいファイトしただろうか
ついに魚が浮上した
またデカい!
心臓の鼓動が早くなってるのが自分でもわかった
自分を落ちつかせながら やりとりをする
が!
しかし!
無い!
ランディングできる場所が無い!
(再)
ストレッチの一番遠いところに砂浜が見える
「あそこでランディングする!キジ!ロープとか無いか確認してくれ!」
キジがフォローにはいる
キジ「ロープは無いけど 杭みたいなのがある!」
またかよ…
このままでは…
いや
「絶対捕る!!!」
先程のミスを繰り返さないように
慎重に砂浜に寄せる
杭もかわした
そして
「よっしゃーーーー!!!」
勝った
鬼に勝った
恐ろしい
だが
なんて 美しいんだ
オホーツク海の荒波の中に生きる
勇ましい その姿
やっと私の腕の中にはいってくれた
「ありがとう」
しばしの触れあい後
私は鬼を再び川に帰した
「また会おう!」
鬼は何事も無かったように泳いでいった
日本最大の淡水魚
日本三大怪魚
幻の魚
〔イトウ〕
日本最北端の村 〔猿払村〕
確かに奴は そこにいた
イトウ釣行記 2014
完
