パラオ釣行 初日
今回のターゲットは
GT(ロウニンアジ)
昨年
初めてのGT釣行に沖縄に行ったのだが
まさかの出船中止
で、チャレンジすらできなかった
その鬱憤を晴らすべく
わざわざパラオまで来たのだ
ファースト GT イン パラオ
いいじゃないか
お洒落だ!!!
今回の案内人は
プラグインの三浦船長
そう
日本人
元々はダイビングが好きで
ダイビングの仕事をする為に
パラオに移住
ダイビングの仕事を経て
数年前からGT船の船長になったらしい
パラオの水中を知り尽くしている船長
なんとも心強い!
そして、同船者もいる
日本人だ
どうやら船長とはダイビング時代からの古い付き合いらしく
今ではGTの魅力にひかれ
どっぷり釣りにはまっているらしく
パラオにはよく来ているらしい
1人で!
かなりクレイジーやな!!!
そんな日本人だらけの私達の船は
パラオの大海原に向かって出船した
ちなみに
出国前
知人から
「パラオは釣れるよ!」
「サイズは出にくいけど、数は釣れる!」
「大丈夫!釣れるから!」
等々
パラオ行けば、高確率で釣れる話を沢山聞いた
本当か!?
ちなみに同船者は
前日も釣りをしており
GTノーキャッチだったらしい
パラオ=釣れる
本当か!?
いささかの不安を抱えながら
キャスト開始
素晴らしく綺麗な海に大型のルアーを投げこむ
なんか
いいや
釣れなくても
こんな素晴らしい体験ができてるんだ
大自然を感じるだけでもいい
釣れなくてもいいや!
釣れなくても
…
…
釣りたい!!!
最初は雰囲気だけで
旅を満喫していたのだが
時間が経つにつれ
釣りたい欲求が強くなってきた
同船者にはたまに何かの魚から反応はあるのだが
私には何もなかった
いくらパラオは釣れると言っても
私にとってはファーストGT釣行
そんなに甘くない
だんだんテンションが下がる
が、
それでも投げ続けた
そして
とあるポイントで
ついに
私のルアーに
魚からの反応が
ドッパン!!!
デた!!!
しかし、フックアップしない
くそ~~~!
しかし
まだ魚は追いかけてきてる
うっすら
背ビレが見える
背ビレ???
次の瞬間
ドッパーーーーン!!!
私のルアーに再び魚が襲いかかってきた
今度はしっかりフックアップ!
背ビレをだしていたアイツだ!
「シャーーーーク!!!」
今思えば、船には日本人しか乗っていないだから
「鮫!」
って、言えばよかったのに
なぜか〔シャーク〕と、言っていた
雰囲気に酔ってたんだな
私
襲いかかってきた相手は
もの凄い力で抵抗する
糸がドンドン出ていく
さすが
鮫
しかし
やりとりをしていると
船長が
異変に気づく
「乃村さん!違う!セイル!!」
?
?
はぁ?
まじか!?
あの
セイルフィッシュ!?
私の憧れの魚
いつか必ずマレーシアに釣りに行こうと(マレーシアはセイルフィッシュの本場)思っていたぐらい
憧れ
そして
夢であった
セイルフィッシュが
私のルアーに掛かっている
一気にテンションが上がった!
船長も
「お願いします!!!釣って下さい!!!」
と、テンションが上がっている
まかせとけ!
誰だと思ってんだよ!
乃村 弘栄だぞ!
あ!
もってない男だった!
ヤバい…
そんな男を挑発するかのように
セイルフィッシュは時おり全身をだしながらジャンプして抵抗する
テレビでよく観る
あの光景だ
テンションは
フルMAX
イッちまいそうだ
数分の死闘後
ついに
セイルフィッシュは
観念した
船長が角を持って
ランディングする
「よっしゃ~~~!!!」
パラオの大海原の中心で
1人の中年が叫んでいた
イッちまいそうだ
いや
イッてたかも
後から聞いた話だが
パラオの海でセイルフィッシュを釣りあげる事はかなり珍しい事らしい
船長の船では過去二度しかランディングした事がないらしい
何度も掛けたりはしていたらしいが、ほとんどがバレているらしい
なぜかって
パラオの海にはセイルフィッシュ自体はかなり沢山いる
しかし
奴らは角があり口も硬い為
なかなかフックアップしないのだ
セイルフィッシュ専用みたいな針がなければ難易度はかなり高いらしい
船長の船でも、きちんとフックアップしたセイルフィッシュをランディングした事は今まで無いらしい (体や角にラインが巻きついて成功していたらしい)
それが
なんと!
私のルアーはちゃんと口に掛かっていたのだ
なんという幸運
どうした!?
俺!
今年は
もっているのか!?
夢がまた一つ叶った瞬間になった
その後
釣りを続けたが、
私がトップで大型の根魚を追加しただけで
本命っぽい、バイトはたまにあるものの
結局全員釣れなかった
全員意気消沈して帰港
しかし
なぜか私だけは心が満たされていた
1人ニヤニヤしていただろう
いや
冷静になれ!
夢だった魚かもしれんが
今回は外道だぞ!
本命はGT!
明日こそは必ず!
作戦会議も兼ねて
夜は船長達と夕食
「船長!明日はGT牧場に連れていってくれるんですよね!?」
なんて冗談を言いながら
楽しい時間を過ごした
この時
私達は
次の日にあんな死闘が待ち受けてるとは
思いもしなかった
続く
セイルフィッシュ