世田谷区民達の国政と区政に物申す陳情署名活動

　安倍政権は、11本の法案をひとまとめに括った安全保障関連法案の今国会での成立を目論んでいる。日米防衛協力指針（ガイドライン）の再改定における米国との合意を優先し、国民の理解や国会での議論をないがしろにする姿勢である。20日に行われた党首討論では、岡田民主党代表から活動範囲拡大に伴う自衛隊員のリスク高まりの可能性を問われた安倍氏は、（自衛隊が活動中の戦闘地域外と想定された地域で若し）戦闘が起これば、直ちに部隊の責任者の判断で一時中止、或いは退避することを明確に定めている。戦闘に巻き込まれることがなるべくないような地域を選び、安全が確保されている場所で活動するのは当然だ」と答弁していたが現場の状況をわきまえない空論に響いた。もし本当にそうなら、武器を携行せずに丸腰で行ける筈である。また、志位共産党委員長の「過去の日本の戦争は、間違った戦争だったという認識はあるか」の質問に明確な答弁を回避した。また、ポツダム宣言をつまびらかに読んでいないとの答弁があった。一般人ならともかく、戦後70年の節目を迎える総理大臣として恥ずかしくないのであろうか。　


　このような安倍政権の性急な姿勢に抗議する世田谷区民たちが５月21日、小田急線の経堂と祖師谷大蔵の駅頭で、区議会議長宛の「安倍政権が国民的合意のないまま安全保障法制の審議を拙速に行わないよう意見書の提出を求める陳情」への賛同署名活動を行った。同時に区民たちは、区議会で密かに進んでいる少数会派議員達の扱いを著しく不利にする動きに一石を投じる陳情への賛同署名活動も行った。ことの始まりは５月12日に非公開で行われた全員議員協議会で、従来は認められていた少数会派議員の議会運営委員会への出席と発言機会を著しく狭める変更を採択したことである。区民達は区議会全員協議会を非公開としたことへの説明と変更の理由の開示を求めている。区民達は25日（月）夕方５時30分から、下北沢駅頭で賛同署名活動を行う予定である。