先週、いつも見ている福原直人さんの「星が好きな人のための新着情報」でシチズン時計のコスモサイン限定販売の話が紹介されていました。
コスモサインは文字盤が星座早見盤になっていて自動で回転するのでその時刻に見える星座がわかるようになっています。
びっくりしたのはその価格です。
税込み396,000円です。
私は結婚する前に家内からプレゼントしてもらった二代目のコスモサイン(Club La Mer:クラブラメール ブランド)を持っています。
(プレゼントと言っても自分で予約してお金を家内が出してくれました)
当時の定価は35,000円でした。
就職して2年目で基本給が17万円ほどでしたので私には決して安い物ではありませんでした。
普通の時計と違って文字盤を365日で366回転させなければならず、二代目も確か限定数生産だったはずなので多少高くても納得ができました。
リューズの周りが腐食してしまっていますが電池交換を繰り返して今でもきちんと動いています。
初代コスモサインは1986年に発売されました。
初代では腕時計だけでなく壁掛け時計も販売されていました。
二代目は1987年に発売されました。
1989年に三代目が発売された以降はしばらく販売されませんでした。
私は二代目を持っていたのでその後の流れは把握していませんでした。
調べてみると2001年に高価格ブランドの「カンパノラ」としてコスモサインが復活したようですが 17~18万円 だったそうです。
(わたしは良いデザインだとは思いません。)
下記のリンクはスマホでは見られないようなのでPCで閲覧してください。
ここから高級ブランドで販売されるようになりました。
2005年からは「アストロデア」ブランドで販売されていたようです。
価格は4万7千円前後だったそうです。
このぐらいの価格なら違和感を感じることはありません。
その後、2009年から再び「カンパノラ」ブランドに戻ったようです。
価格は税込み241,500円と表示されています。
現行の「カンパノラ」ブランドのコスモサインは冒頭の限定販売品以外でも30万円前後の価格で販売されているようです。
高価であるにもかかわらず人気があるそうです。
時計としての機能を考えたらとんでもなく高価です。
天文ファンであったとしてもコスモサインに20〜40万円掛けるぐらいなら天体望遠鏡などの機材を買うと思います。
シチズンのホームページでは職人さんが手作りで窓ガラスを作っているとか、昔の物より機能が増えているとか説明されていますが、基本は水晶発振器の信号でパルスモーターを動かすクォーツ時計です。
特別に貴金属などを使っている訳でもなく、機能が増えているので多少複雑な機構になっているとは思われますが、私には価格に見合った価値が見いだせません。
(そもそも文字盤が小さすぎるので星座早見盤としても実用性があるとは言えない物です。)
時計本来の機能に星座早見盤の機能を追加したにしては高過ぎると思います。
これは私の価値観です。
現行のコスモサインを私が購入することは多分ありません。
価値観は人それぞれなので例えば時計集めを趣味にしている人が購入するのは納得できます。
また、お金持ちの天文ファンが購入するのも納得できます。
他にはどんな人が購入するのでしょうかね。
コスモサインは限定販売を繰り返しているので投機目的の人もいるかもしれません。
趣味の物はこだわりがあるから少々高くても購入する人がいると思います。
有名な職人さんが作った釣り竿、将棋の駒や将棋盤、碁石や碁盤、超高級オーディオ機器などなど沢山あります。
これらの物は本来の機能の中にその人なりの価値を見出して購入すると思います。
今回のコスモサインは趣味の物とは少し違う感じがして、限定品ということにして価格を釣り上げて単に金儲けに走っているだけに思えてしまいました。
考え過ぎなのかもしれません。