9.光至の光 ①
この世界はどうなっていくのだろう
何が正しいのかもわからない
上も下も右も左もわからない暗闇に放り出されたみたい
昔の旅人が北極星を目印にしたように、私にも目印が必要で
『光の方へ 光の方へ』
——— 『光』とは
10.光至の光 ②
『光』という言葉は象徴的過ぎて抵抗があった。
その言葉が出てくると、とたんに大げさに聞こえるから。
でも『光源を見よ』という言葉が自分の中に浮かんだ時から、私はその光を探してきた。
数年後、ふと『こうじのひかり』という言葉が浮かんで書き留めた。
頭では『高次の光』と書こうとするのに、なぜか書き間違えてしまう。
三度目に書き間違えた時、ようやくこれでいいんだと思った。
『光至の光』
——— 光に至るための光
そしてさらにその数年後、その意味が分かった。
11.光至の光 ③
神社で「明るい世の中になりますように」とお祈りしていると、神様が出てきてこう話された。
『世の中とは人ぞ。
明るい気持ちの人間が増えれば、明るい世の中になり
憂鬱な気持ちの人間が増えれば、暗い世の中となる。』
『人の心に明かりを灯せ。光至の光と言うておろうが。』
へー・・・・はしょりすぎです。
ここにきて、ようやく意味が分かり始めた。
本当の幸せとは、幸せな人々の中で暮らすこと。
つまり、自分と周りの人々が幸せになること。
そのためには、人々の心に明かりが灯ることが必要で。
『光源を見よ』という言葉が来てから、かれこれ11年。
長かった。でも知りたかった。
・・・そしてもっと知りたくなった。