グランハート

日常で精神世界を探究しています。精神世界とは誰もが持っている心の世界です。日々の気づきや学びについて書いております。  

グランハート(95~98)『過去世とは 前編』

2022-08-30 20:14:59 | エッセイ

95.過去世とは①

何だかビーズで形を作るようになって、自分が何をしているのかわからなくて

イメージトレーニングの上級コースで、前世を見るというのがありました。初めは出来ているのか、頭で作っているのかわかりませんでした。
何度か受講して、時々先輩と練習したりしているうちに、普段も見るようになりました。

商店街を歩いていて、目の前をトラックが横切ったのです。もちろんトラックは徐行しているし、私も止まってトラックが通りすぎるのを待っていました。その瞬間、体が硬直して、強い衝撃を感じました。ああ、私はそうして死んだことがあるんだなと思いました。

夢うつつの時に見たのは、土蔵の中に幽閉されている様子でした。湿った固い土の地面のヒヤリとした感触がリアルにしました。幽閉されている間に戦争で自分以外が全滅して呆然としていました。

また、主人とは前世でいろんな関係で何度も死に別れていたし、高い木の上からまっ逆さまに飛び降りたりもしていたようです。とにかく色々見ました。

それが実際にあったかどうかはわかりませんが、とにかくリアルなイメージを見るようになりました。そしてその度に何かしらの強迫観念や、ある人々に対する感情の意味がわかって解決していくのです。本当に興味深くて。

セミナーの先生は「このイメージが前世かどうかはわからないとしても、何かしらの問題が解消すればいいじゃないですか。」とおっしゃっていました。確かにそうですね。

後々、子供が生まれた時にも本当に助かりました。
理由はよくわからないけれど不安や悲しみ、強い拒絶を感じる場合は大人の場合、忘れている過去の経験が残っていたりもしますが、赤ちゃんにはまだないですよね。大人でも、過去ではなく、過去世に起因があることもあったりして。
そうした場合、「大丈夫、もう終わったことだよ。もう大丈夫。」と自分や赤ちゃんに言ってあげてみてください。私もダメ元でやってみたら、自分や子供に本当に効果がありました。興味深いですね。

まだセミナーに行き初めて一年目の頃、ある日教会の鐘のような音がして、「お姉さまのために、お姉さまのために。」と泣きながらネックレスを作り上げました。セミナーで出会った方宛でした。ご本人にも確認が取れて、受け取っていただきました。

それが物を作る始まりでした。

 

96.過去世とは②

そもそも、作り始める時にはすでに材料は全て揃っていました。
社宅の近所に、個人でも買える手芸用品の卸屋さんがありました。とても古い店構えで装飾もなく、お店というよりも会社といった感じでした。

そこで見ておりますと、何とも綺麗な不透明のガラスビーズが小袋に入って80円で売っていました。こんなに綺麗なのに80円!?あまりの美しさに、使いもしないのにいくつも買ってしまいました。そのお店に行く度についつい買い込んでしまうのです。

後々わかったのですが、それはガラスのキャッツアイというビーズのB級品でした。とても穴が大きくて、大きさも不揃いでした。だからとても安かったのです。小売りの手芸屋さんに売っているA級品は一粒何十円もして、穴はテグスが一本通る位です。私は何重にもテグスを通すので、A級品では作れません。また安いので惜し気もなく使えるため、B級品だからこそ思いっきり作ることに専念出来たのでした。本当にありがたいです。

大きな物も作るようになって、こんなに使うならもっと買っておこうと思いました。
そこでいつもレジをしながらお話するおじいさん(社長)に注文をお願いしました。すると担当者を呼んでくださって、その方によれば、カゴに並べて安く売っている物は半端物を大袋にまとめたものを仕入れて、バラして詰めて売っているので、いつ何が入ってくるかわからないとのことでした。

ならば今ある物だけでも買っておこうと売り場を見ると、先日残っていたはずのビーズが全くありませんでした。尋ねるとそんなはずはないと、社長と担当の方が売り場や倉庫も探してくださったのですが、結局取り扱った形跡がないということでした。
社長とも顔見知りになるほど何度も買ったのに、です。社長も確かに私が何度も買ったことは覚えているとおっしゃいました。私と社長と担当の方の三人はポカンとしたのでした。本当に不思議な出来事でした。

でもそのおかげで、しばらくメインで使うことになるキャッツアイは揃っていたというわけです。

97.過去世とは③

「お姉さまのために」と泣きながらネックレスをつくって以来、印象的な方にお会いするとアクセサリーが思い浮かぶようになりました。親しいか親しくないかは関係なくて、どういう区別があるのかはわかりませんでした。そして見えるだけの時もあれば、作るときもありました。

毎日作るようになって、何時間もひたすらに作る時期がありました。朝、主人を見送った後から作り初めて、お腹が空いたなあと思うともう昼過ぎ、なんだか見えにくいなあと思うともう夕方、という具合でした。

しかも私は不器用なのですが、ビーズは何も見ずに何となく出来ていくのです。自動操縦と言うほどてはないですが、初めは何かを手繰り寄せるように作っていました。
「違う」ということだけがわかります。何時間もかけて作り、「違う」と感じて何時間もかけてほどく日もありました。

イメージトレーニングのセミナーや気功教室でも、周りにそういう現れ方をした方がいなかったので、独りでとにかく作っていました。

後々わかったことですが、作り始めたのには過去世が関係あったようです。
私が見た女性はフランスのデザイナーでした。壁がエメラルドグリーンのオシャレなマンションに住んでいました。デザイナーとしては成功していましたが、彼女は不美人でした。黒い癖毛を短くまとめて、大柄で顔は丸くごつごつしていました。彼女は自分の容姿を憎んでいました。独り身でした。どんなに美しい物を生み出そうと心は晴れませんでした。むしろ思い通りにならない自分の容姿がどんどん悲しくなっていくのです。

彼女のそうした悲しみを、セミナーの先輩が浄化してくださって、手放す事が出来ました。すると一日中作り続けるというのがピタリと止まったのです。作らずにはいられなかったのが、道具箱を触りもしないのです。本当にピタリと止みました。

そして再び作り始めるのはその一年後です。

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98.過去世とは④

独身の頃、とても器用な友人がビーズ細工をしていました。一緒に買い物に行くと、友人の行くビーズ売り場のビーズが何とも綺麗で、また子供の頃を思い出して懐かしくてついつい買っていました。しかも宝石等に比べると安いので、大人買いしてみたり。

教わって作ってもみたのですが、不器用な私はヨレヨレのブレスレットがやっとでした。でもキラキラしたビーズを眺めるだけでワクワクする、本当にその程度だったのです。

そして結婚して引っ越した社宅の近くのお店で再びビーズを買うようになって。
自分でも作りもしないのにこんなに買い込んで、呆れていました。でも、見ると買わずにはいられないのです。そして「お姉さまのために」と作るようになって。

過去世の影響って本当にあるんだと思いました。皆さんも何かどうしてもやってしまう、急に始まってしまった、ということはありませんか?困るのなら手放せばいいし、それがライフワークになるかもしれません。不思議ですよね・・

一度目の作る時期が終わった一年後、悟りの会で知り合った方が持病を悪化されたとお聞きした日の帰り道、自分の中から思いが湧き出して「必要とする者がいるのに、なぜ作らぬ!」と怒られている感じがして、泣きながらベビーカーを押して帰り、ビーズ細工を再び始めました。雪の結晶のようなストラップでした。それは彼女の腎臓を洗うのだと、何となく思いました。

でもこれが本当にいいことなのか、遊ばれているのかわかりませんでした。怒鳴る神様っているのかしらと訝ってみたり。
中には中途半端な存在が、自分を誇示するためにメッセージを与えることもあると聞いていたので、こうしたことは本当に要注意なのです。実際に怖い体験をしたこともありますし。

そして再び取り憑かれたように、今度は深夜に作るようになってしまいました。夜、一日が一段落してから始めて、あっという間に明け方の4時でした。不思議と終わるのは決まって4時なのです。
その時は乳飲み子を抱えており、やっと外出出来るようになった頃でした。
さすがに体が持たなくて、長くは続きませんでしたが、ついつい悪い癖が・・好奇心に負けたのです。いいえ、私が望んだのです。

不器用な私が、ビーズ細工を作る。この面白さに嵌まってしまったのです・・

 



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