数年前、100均でとっても可愛い天使のスパンコールを見つけました。見つけた時は物凄い衝撃で、買い占めちゃいました。
そしてカードやお守り袋、巾着袋や手提げ、お手紙等、色んな所に貼り付けました。少なくなると不安になって、100均を渡り歩いては見つける度に買い占めました。
そんな時期がしばらく続きましたが、ようやく気が済んでみると、手元には1パックの中の天使以外のスパンコールがめちゃくちゃたまっていました。
その中に、鍵の形のスパンコールがありました。オモチャのような鍵がいっぱい!
なんか、鍵ってワクワクしませんか?子供の頃、鍵付きの日記帳を手に入れた時は本当にワクワクしました!鍵付きの宝箱、小さな南京錠、ワクワクします!
この鍵のスパンコールを、当時子供さんたちへ作っていたメッセージカードに付けたくなりました。なんていい思いつき!考えただけでワクワクしました。
すると、イメージが湧きました。
皆自分の鍵を持っています。そして目の前に扉があります。自分の持っている鍵で目の前の扉を開けようとするのですが、開く人と開かない人がいるのです。
すると言葉が来ました。
『鍵は自分が持っている。扉を探せ!』
この鍵とは、自分の好きなこと、得意なこと、やりたいことです。
そして目の前にある扉とは、自分が生まれた環境です。親の考え方や生き方、物理的な環境や自分の肉体的な要素、人によっては家業という場合もあるかもしれません。
それが自分の本当の心や資質とは必ずしも合うとは限らないということです。
その事に無理に合わせなければならないと、疲弊したり、合わせられないことに罪悪感を感じてしまったり・・
無理やり合わせていくうちに、道が本当に開けていく場合もあると思いますが、どうしても合わないと、心に暗い影を落とすことになったりします。
そうなると悪循環。せっかく持っているその他の宝物には目が行かなくなってしまったりします。
若い頃の私は何がしたいのかわからなくて、いっそ何か家業があったら良かったのにと思いました。そうすれば早くにその道に入って修行ができたのに、なんて。
確かその時、テレビで歌舞伎の襲名披露のニュースを見たんだと記憶しています。でも、今こうして好きなことをさせていただける生活をしていると、何のしがらみもなくて良かったと思います。勝手なもんですね。
これは与えられた環境が必ずしも悪いと言いたいわけではありません。
特に家業の場合は「蛙の子は蛙」と言うように素質を受け継いでいたり、性分に合うということもあります。その場合は自分の鍵で目の前の扉が開く訳ですから、いち早くスタート出来るわけです!
もちろん自分の鍵で開く扉を探すというのは、人と速さを競うものではありません。
目の前の扉であったとしても、世界の果ての秘境にある扉であったとしても、「見つけられたら幸せ」ということだと思います。
私も何十年もかかって、ようやく自分の鍵に合う扉を見つけて今に至っています。本当にありがたいと思います。
さて、二つ目の鍵に合う扉はどこに・・?