一時期、うちで預かってた兄の家の犬。
ココナとナッツとマロン。
もんのすごい人見知りする犬で、
家族以外には吠えまくる。
うちに来たときも、先が不安になるくらい吠えられた。
でも日が経つごとに距離が縮まって、
最後には私の膝を取り合いするくらい、仲良くなった。
兄の家に帰ってからもしばらくは余韻に浸っていた。
写真を見てはかわいいなぁ…と。
犬のいた部屋に入っては犬臭いなぁ…と。
ほんとうに、かわいかった。
それから兄に会うたびに「ココナッツマロンは?」と聞いていたし、
正月、実家に集まるときも「ココナッツマロンも」と誘った。
でもなかなか会う機会がなくてね。
あぁ…
このままじゃ忘れられてしまう…
母にも相談した。
「もうココナッツマロン、私のこと忘れてもたやろな…」
「なにゆうとん、犬は賢いで、忘れへんわ」
そんな中、今日、兄が犬を連れてきた。
10ヶ月ぶりの再会。
駐車場にいるとのことで、弾む気持ちを抑えつつ、早歩きで向かった。
遠くに小さい犬が3匹見えた。
「ココちゃーん!ナッツくーん!マローン!」
「ワン!ワンワン!!ワンワンワンワン!!!」
「バウ!バウバウ!!バウバウバウ!!!」
「ウー…!!」
めっちゃ威嚇されたわ。