これは、
本当にあった、
怖い話。
伊川谷町有瀬の交差点。
それは、第二神明のインターに続く道路と、
免許更新センター前の南北の道路が交差する、
伊川谷ではまぁまぁ車通りの多い交差点。
今夜もランニングしていた私が、
その交差点で信号待ちをしていると、
「パパー…パパー…」
と、子供の声。
子供の姿は見えず、
パパの姿もない。
見えるのは行き交う車だけ。
「パパ…どこ…?」
そのとき、
車のライトの中に子供の姿が…っ!
横断歩道の真ん中で立ち往生する、
4歳くらいの女の子。
黒いダウン着とったから見えんかった。
なんでこんなところに、
こんな小さい子が1人でおんの!?
このままじゃ子供が危険や。
なんとかせねば!
と、思った瞬間、
私を見る子供。
「パパ!!」
と歩み寄る子供。
「パパちゃう!」
と引き下がる子供。
わかっとるわいっ!
とりあえず、
ほっとかれへんし、
子供に声をかけてみた。
「パパおらへんの?」
「パパどこー?」
知らんがな。
「おばちゃんとオテテ繋ごっか」
「うん」
子供の手にはおやつ。
「パパとお買い物してたん?」
「うん」
「お店の人に『ピッ』してもらった?」
「ううん」
「じゃーパパはまだお買い物中かな」
「パパどこー?」
知らんがな。
交差点のすぐそばには、
ドラッグストア「キリン堂」
「ここでお買い物してたん?」
「パパここー?」
知らんがな。
店内は女性客ばかり。
パパっぽい人見当たらず。
キリン堂じゃなかったんかなぁ…
「パパどこー?」
「パパーパパー」
「パパどこー?」
「パパーおらんのかー」
と、店内を歩き回ってると、
私と同じような背格好の、
私と同じような帽子をかぶったお姉さんが、
子供を見て「あっ」って。
子供もお姉さんを見て「あっ」って。
「パパーッ!!!」
っつって抱きついてった。
ママやんけ!!!
ママは、
「あ、すいませーん」
って笑ってたけど、
いやいやいやいやいや、
ほんま、そんな状況ちゃうで!?
交差点まで行ってたんやで!?
駐車場を通って、
暗い中、
黒い服着て、
横断歩道侵入しててんで!?
子供連れて買い物するん大変かもやけど、
子供から目を離さないで。
もっと注意して。
キリン堂の店員もさ、
子供が1人で外出たことに気付いてよ。
周りの大人がもっとちゃんと見んと!
あー、もう、ヒヤヒヤした!!!
胃ぃ痛なったわ。