佐野洋子さんの本、また読んじゃったのです。前にも、もしかして何回となく、このブログに書いているかもしれませんが。
まだ生きていらっしゃるような対話感を感じてしまうのです。すぐそばにいらっしゃるような。
好きな作家は沢山あるけど、ふと気づけば手元にある本は、石牟礼道子さんと佐野洋子さんの本。
ずいぶん雰囲気は違うのですが、なぜでしょう、このお二人の言葉には、ウッと唸るしかない充実を感じてしまう。好き、です。
女の人は命で語る。
そう実感するのです。いえ、わかっちゃいないかもしれないけれど、ドキッとするのです。ときめく言葉。
『死ぬ気まんまん』
そんなタイトルの本です。いま手にしているのは。
とっくにお読みの方、沢山。そう、佐野洋子さんの遺作なのだから。クリーム色の表紙にはイチゴが赤く踊っている、あの本。
正しく生きたいとも思わないし、立派になんてさらさら思わないけれど、
一生ウソをつかないで生きていければ、と、本当にそう思う、読みながら、読むたびに。
ウソ、卑怯、ケチ、この三つは本当に嫌。佐野さんは、その辺り、気持ちいい程に蹴散らしてくれる人。でもその言葉は温かい優しい強い。母。そして、姫。
『言葉は人間のなかで、まことに重大である。
それだけが人間の証明であると言える。
言葉は民族の誇りである。
世界中どこの国でも民族の誇りであらねばならない。』
さらり。
ここ、ハッとします。いま、僕ら、どうだろうか。
他にもいっぱいハッとしますが、いま一番はこの一文だった。
きっとまた読むでしょう、何度も。そして、何度もハッとするに違いない。言葉、ことば、コトバ。
佐野さんの本は、母なる海であります。
まだ生きていらっしゃるような対話感を感じてしまうのです。すぐそばにいらっしゃるような。
好きな作家は沢山あるけど、ふと気づけば手元にある本は、石牟礼道子さんと佐野洋子さんの本。
ずいぶん雰囲気は違うのですが、なぜでしょう、このお二人の言葉には、ウッと唸るしかない充実を感じてしまう。好き、です。
女の人は命で語る。
そう実感するのです。いえ、わかっちゃいないかもしれないけれど、ドキッとするのです。ときめく言葉。
『死ぬ気まんまん』
そんなタイトルの本です。いま手にしているのは。
とっくにお読みの方、沢山。そう、佐野洋子さんの遺作なのだから。クリーム色の表紙にはイチゴが赤く踊っている、あの本。
正しく生きたいとも思わないし、立派になんてさらさら思わないけれど、
一生ウソをつかないで生きていければ、と、本当にそう思う、読みながら、読むたびに。
ウソ、卑怯、ケチ、この三つは本当に嫌。佐野さんは、その辺り、気持ちいい程に蹴散らしてくれる人。でもその言葉は温かい優しい強い。母。そして、姫。
『言葉は人間のなかで、まことに重大である。
それだけが人間の証明であると言える。
言葉は民族の誇りである。
世界中どこの国でも民族の誇りであらねばならない。』
さらり。
ここ、ハッとします。いま、僕ら、どうだろうか。
他にもいっぱいハッとしますが、いま一番はこの一文だった。
きっとまた読むでしょう、何度も。そして、何度もハッとするに違いない。言葉、ことば、コトバ。
佐野さんの本は、母なる海であります。