12月になったが紅葉が鮮やか。暦と違って身体は秋を喜ぶ。奇妙。どうなるか。先週なかば、久々に会う約束をしていた奴が逝って、そのあと急に紅葉が目にとびこんできた。こんなときにかぎって運に恵まれ、若い人の会を手伝う機があり、人が踊る姿も語る姿も眩しく思えた。喪失から何かを教えられる。こういうことが増えた。このごろ、名残り、という言葉を思い知る。ため息に重なって、この毎日なるものも実は奇跡的な出来事であることを実感する、実感しながら、日々に追いすがりたくなる。じっくりと、少しでもじっくりと、ひとときを呼吸したい、そう思う。この、経験したことのない内痛が、ダンスに影響しても不思議はない。ダンスは生きているときにしか踊れない。
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体の調整から創作まで、色々な稽古を楽しめます。
いづれも自然体で取り組める自由度の高い内容です。
舞踏やコンテンポラリーダンスに興味ある方は、ぜひ。