いい本だなと思ったので、ちょっとご紹介を。
『シドニー子育て記』という題名。
著者は、コミック『美味しんぼ』の原作者、雁屋哲さん。
シュタイナー教育とかかわった親と子の実体験です。
お子さんたちを通わせていらしたオーストラリアの学校のこと人々のこと。
子どもに対する親心がにじんでいて、感慨深く一気に読んでしまいました。
また、ご自身がどういうところに共感されたのかも具体的に書かれていて、ふむふむと納得!
ともかく、生きた言葉による体験記だと思います。
子どもたちの授業ノート(シュタイナー教育では教科書ではなくて先生自身の言葉で授業を行い、生徒さんはそれを聴きながらオリジナルのノートをつくってゆくのが特徴。これが素敵!)なども、きれいな写真で紹介されています。
子どもたちには自分の力で考えて行動する力をもってほしい、苦しい時にこそ生きてゆく道を自ら切り開いてゆこうとするバイタリティをもった、芯のある人間になってほしい。そのためには何よりも、子どもたちが生まれた時にもっている、この世界に対する驚きや興味の芽を大人たちが壊さないことが大事なんじゃないでしょうか、と、シュタイナーが提唱する子育てには芽からウロコがたくさん!
歩くことだって、数えることへリズムへと無限に膨らんでゆくし、野山に行って草木を探せば、そこから自然の流動や幾何学の神秘を見いだすことが出来るし色彩を抽出して絵を描くことだって出来る。音楽や詩から受けた感動を踊って表現してゆけば、何度も何度も繰り返し聴いたり読んだり身振りにして練習したりすることで、ひとつの音やひとつの言葉にたどりついた作者の魂の軌跡に全感覚で近寄ってゆくことになります。
身体を通して識ること、
コミュニケーションから何かをつかむこと、
ひとつのことから様々なことへと発展させること、
ちいさな発見の色々を一つに結びつけて大きな予感へとつないでゆくこと、
感じたことを考えることに、考えたことを実践に、実践を新たな興味へとひろげてゆくこと、
たとえばそのような「動きのある」ものごとへの処しかたを、子どもたちに伝えてゆきたい。
このような学び方をした大人はまだ少ないかもしれません。
ですが、実践を知れば、そこから何か変化が始まってゆくかも。
子どもたちへの接し方とか、僕ら大人自身の姿をみつめなおすとか・・・。
オイリュトミーは来年100歳になります。
ともに進んできたシュタイナー教育も1世紀近い歴史になるんですよね。
この本を読みながら、新たなモチベーションが湧いてきました。
ふだんオイリュトミーを練習している人にも、おすすめの一冊でした。
『シドニー子育て記』という題名。
著者は、コミック『美味しんぼ』の原作者、雁屋哲さん。
シュタイナー教育とかかわった親と子の実体験です。
お子さんたちを通わせていらしたオーストラリアの学校のこと人々のこと。
子どもに対する親心がにじんでいて、感慨深く一気に読んでしまいました。
また、ご自身がどういうところに共感されたのかも具体的に書かれていて、ふむふむと納得!
ともかく、生きた言葉による体験記だと思います。
子どもたちの授業ノート(シュタイナー教育では教科書ではなくて先生自身の言葉で授業を行い、生徒さんはそれを聴きながらオリジナルのノートをつくってゆくのが特徴。これが素敵!)なども、きれいな写真で紹介されています。
子どもたちには自分の力で考えて行動する力をもってほしい、苦しい時にこそ生きてゆく道を自ら切り開いてゆこうとするバイタリティをもった、芯のある人間になってほしい。そのためには何よりも、子どもたちが生まれた時にもっている、この世界に対する驚きや興味の芽を大人たちが壊さないことが大事なんじゃないでしょうか、と、シュタイナーが提唱する子育てには芽からウロコがたくさん!
歩くことだって、数えることへリズムへと無限に膨らんでゆくし、野山に行って草木を探せば、そこから自然の流動や幾何学の神秘を見いだすことが出来るし色彩を抽出して絵を描くことだって出来る。音楽や詩から受けた感動を踊って表現してゆけば、何度も何度も繰り返し聴いたり読んだり身振りにして練習したりすることで、ひとつの音やひとつの言葉にたどりついた作者の魂の軌跡に全感覚で近寄ってゆくことになります。
身体を通して識ること、
コミュニケーションから何かをつかむこと、
ひとつのことから様々なことへと発展させること、
ちいさな発見の色々を一つに結びつけて大きな予感へとつないでゆくこと、
感じたことを考えることに、考えたことを実践に、実践を新たな興味へとひろげてゆくこと、
たとえばそのような「動きのある」ものごとへの処しかたを、子どもたちに伝えてゆきたい。
このような学び方をした大人はまだ少ないかもしれません。
ですが、実践を知れば、そこから何か変化が始まってゆくかも。
子どもたちへの接し方とか、僕ら大人自身の姿をみつめなおすとか・・・。
オイリュトミーは来年100歳になります。
ともに進んできたシュタイナー教育も1世紀近い歴史になるんですよね。
この本を読みながら、新たなモチベーションが湧いてきました。
ふだんオイリュトミーを練習している人にも、おすすめの一冊でした。