李麗仙さんが亡くなられたのを知ったのは数日前でした。
さびしいなあ、という感じと同時に、ああ素敵だったなあ、ああいう役者さんの芝居を見ながら大人になれたのはラッキーだったなあ、とか、あれこれ思い巡らせつつ、夜には、なんだか溜息をついていました。
出演作を初めて見たのは38年前の秋で、鮮明なままです。
新宿の花園神社。雨。紅テントの中は泥だらけで、その上に座って、すぐにジーパン(そう呼んでました、デニムじゃなくて)がずぶずぶになって、そこにブルドーザーが突っ込んで来て、大きなシャベルの中から躍り出たのが、李麗仙だったのです。作演出の唐十郎に加え演出助手が蜷川幸雄さん、出演者陣もスタッフも振り返れば大変な豪華な芝居でした。
当時とても流行していたのが小劇場の演劇で、なかでも唐十郎の芝居は根底から僕の心を揺さぶるものでした。
手作りの場所、猛スピードの喋り、熱の塊のような俳優に向き合って、最後はテントが跳ね上がり新宿の街が目の前に広がるのです。息つく暇もなく過ごす時間は、生活に風穴を開けました。
(人には命があることを、最近、どっと、感じます。そして、だんだんと、言葉が出なくなっても、います。ひとつの言葉が、少しづつ重く、、、。)
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NEWS
公演活動を再開します
櫻井郁也ダンスソロ2021
『血ノ言葉』
SAKURAI IKUYA DANCE SOLO 2021 "UR-SPEAK"
7/17〜18
東京・六本木 ストライプハウスギャラリー地下
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Stage info. 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト
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