この素晴らしい美術館にいま起こっていること(*)は、私たちの社会のいまを生々しく表しているようで、つらいです。そして、芸術と経済の関係について改めて考えさせられます。
この場所で、僕はとても沢山の体験を得ました。常設のなかでも有名なロスコ・ルームでの特別な体験はもとより、企画展でも例えば2001年と2005年のリヒターの展示で感じたものは今現在まだ反芻しながら何か衝動を育んでいる感が強いし、以前ここに少し記事を書いたバーネット・ニューマンの作品には何度も惹かれ、あの絵に向き合うことから、ずいぶん力をもらえた感があります。
美しいものや創造的なものを見ることは、人間が人間らしく生きるために非常に大切なことだと思うのですが、それが難しい時代に、いよいよなってゆくのでしょうか。
そんな思いのなか、佐倉市が始められた署名運動に共感しました。自治体から個人への芸術に関わる呼びかけ、これは有意義な行動と思い、リンクさせていただきます。
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基礎から創作まで、色々な稽古を楽しめます。
舞踏やコンテンポラリーダンスに興味ある方は、ぜひご参加ください。