ダンスを通じて、知覚できない未知の物質になっていきたい、という欲望がある。
ダンスは、僕にとってイマココつまり現在とこの場をはみ出すこと、だからかもしれない。
過去の記憶へでもいいし未来の予感へでもいい。
ずれ、はみだし、跳躍するのだ。
現在という呪縛が大嫌い。なのに、僕はそこに居る。
びー、ひあ、なう、という穴。
対して、、、
過去も未来もどちらも僕は知らないし、もちろん、そこに僕は居ない。
知覚出来ない場所の、知覚出来ない存在の時間。
まだない場所、まだない存在。不確かさ、という魅力。
背中にひろがっている、膨大な量の、記憶だの予感。
ひじょうにそれらは確かではなく、それゆえ、ひじょうに魅力的なメラニウムなのだ。
未来は開け放たれて未知のままに広がっている。
過去はゆるやかに消滅し、それゆえにほぐれくずれ広がってゆく。
現在はひどく窮屈だ。限定的で断絶的だ。
現在なるものに囚われたくない。
新しい刻一刻を生み出す生命を大切にするには、予感やイメージが必要なのだ。
未来と未知のポゼッション。あるいは、透明な雷に打たれ続けること。
イマという一瞬といかに訣別するか。
来る一瞬をいかに受け止めるか、、、。
激しさ。
(from notes 2020:Sakurai Ikuya)
photo=Sakurai Ikuya dance solo "LAND'S END"
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