どうしても「時計」を送りたいときは・・・
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◆贈り物として「時計」をプレゼントすることは厳禁。時計を贈るという中国語は「送鐘」(sonzhong)は「送終」(sonzhong)と同じ発音。これは「死に水を取る」「死者を送る」という意味になり、時計を贈るということは「死」を連想させて「不吉なこと」「縁起でもないこと」だからです。
◆「傘」や「扇子」も贈り物としては相応しくない品物です。「傘」や「扇」が「散」という漢字と発音が似ていることから、「離散」、「ばらばらになる」、「別れ別れになる」ちう言葉を連想させるからだ。しかし、中国で「扇子」をもらったことがあります。その地域では有名な伝統工芸品の「扇子」だそうです。通常、「扇子」も贈り物としてはNGなのですが・・・。
◆プレゼントされたときには贈り手がある「ストーリー」を準備していました。「私たちの関係はこの扇の『要』ように強固なつながりを目指して信頼関係を深めていきましょう」といったメッセージでした、それに加えて扇子ひとつひとつに毛筆の直筆でひとりひとりにコメントを書き込んでありました。その演出もさることながら、実に心のこもったプレゼントだった。
◆ここで皆さんへの【実践テク】です。
贈り物をする場合は、何かメッセージを準備することが効果的です。簡単なメッセージでかまいません。どうしてこの品物をあなたに贈りたいか、どんな風に使って欲しいか、あなたにとってどんなメリットがあるか、そんなストーリーを伝えます。こんなエピソードを1分間ぐらいのストーリーにして、お土産を渡すときに相手に伝えるのです。これは絶対に効果があります。「つまらないものですが、どうぞ・・・」というのは禁句です。「すばらしいものを買ってきました。どうぞ受け取ってください」と言うぐらいの熱い思いを伝えるべきです。
◆例えば、こんな【実践テク】もある。どうしても「時計」を贈らなければならないときはどどうしたらいいでしょうか。会社の設立30周年で作ったインテリアとしても美しい置時計です。どうしてもこれを贈りたい。実際にこんな相談がありました。
◆こんなときは、贈り物を渡すときに相手に1元コインを一枚要求します。つまり、贈ったことではなく、1元で売ったことにしてしまうわけです。「時を刻む置時計は両社の信頼と友情の証です」と言って、1元コインを1枚くれるようにお願いします。「送鐘」(「送終」死者を弔う)ではなく、「売鐘」というわけ。「時計」を贈りたい人は実践してみてください。これだけでも相手の心に残るひとつのエピソードになりますね。
【実践テク】--------------------------------------------
◇「時計」を送りたいときは、渡すときに1元コインを要求する。贈ったのでなく、売ったことにしてしまう。
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