それから、群集に別れ、祈るために、そこを去って山のほうに向かわれた。
夕方になったころ、舟は湖の真ん中に出ており、イエスだけが陸地におられた。
イエスは、弟子たちが、向かい風のために漕ぎあぐねているのをご覧になり、夜中の三時ごろ、湖の上を歩いて、彼らに近づいて行かれたが、そのままそばを通り過ぎようとのおつもりであった。
しかし、弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、幽霊だと思い、叫び声をあげた。
というのは、みなイエスを見ておびえてしまったからである。しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
そして舟に乗り込まれると、風がやんだ。彼らの心中の驚きは非常なものであった。
というのは、彼らはまだパンのことから悟るところがなく、その心は堅く閉じていたからである。 マルコの福音書6章46~52節
唐津の海