世界のどこかで起きていること。

日本人の日常生活からは想像できない世界を垣間見たときに記しています(本棚11)。

「アフリカのタリバン“ボコ・ハラム”」

2015-12-06 17:49:27 | 日記
 2014年9月2日、NHK放映のドキュメンタリー。

解説
2014年4月、200人以上の女子生徒を拉致し、世界に衝撃を与えたナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム。アフリカのタリバンとも呼ばれるボコ・ハラムが今、活動を活発化させている。イスラム教徒とキリスト教徒の根深い対立が続くナイジェリアで、キリスト教徒への襲撃や殺害を続けるボコ・ハラムとは一体、どんな組織なのか。
取材班は、イスラム教徒とキリスト教徒の衝突が繰り返されている中部の都市ジョスに、双方の宗教指導者とコネクションを持つ現地ジャーナリストの案内で潜入。イスラム教徒に襲撃されたキリスト教会や、500人以上のキリスト教徒が殺害された近郊の村を訪ねる。過激派の巣窟とされる地区では、学校を卒業しても就職できない若者たちがドラッグと武器の販売に手を染めている現実を目の当たりにする。
さらに取材班は、ボコ・ハラム誕生の地とされる北東部の都市マイドゥグリに潜入し、ボコ・ハラムの幹部へのインタビューに成功。幹部はボコ・ハラムがなぜキリスト教徒への攻撃を続けるのか語り出す…。

原題:God's Army-God's Enemy
制作:Kubefilm (オーストリア 2013年)


いったい何が起きているんだろう?

番組の中でいろんな意見が紹介されました。

ボコ・ハラムの戦略担当者は「私たちはキリスト教やユダヤ教など他宗教を迫害するつもりはない。しかし、イスラム教が他宗教から迫害され、信仰が脅かされる場合は自らの信仰を守るために戦う、殺人も辞さない」とコメントしていました。
殺人行為で犯罪者になっても、敬虔なイスラム教徒であることに変わりない、と。
彼らは「キリスト教徒が先にイスラム教徒を殺し、その肉を焼いて食べた」と主張していましたが。

キリスト教徒は聖書を焼かれても暴動を起こさないが、イスラム教徒はコーランを焼かれると暴動を起こす、寛容性がない宗教という声もありました。

一方、ボコ・ハラムは宗教を利用して自らの目的を達成しようとしていると避難する人もいました。

しかし紛争の根源には、若者に仕事がない、居場所がない、そのはけ口として、政治家が宗教対立を利用していると話す人もいました。
中国や韓国が「反日」を煽ることで民衆の不満の矛先を政府からそらしているのと同じカラクリですね。

いったいどれが真実なのだろう?
宗教は人間を対立させ戦うために生まれたものではないはず。