NHKクローズアップ現代 2016年1月28日(木)
「“脱一人っ子”はしたけれど ~中国のジレンマ~」
引き続き、中国人の講堂の裏を知るために、中国の事情を説明する番組を視聴しました。
中国の一人っ子政策は、鄧小平が1979年に始めた。
一人っ子政策の結果、2015年の中国に人口は13億7000万人に抑えられているが、もし行われなかったら18億1000万人と試算される。
しかしそのひずみが無視できなくなってきた。
15〜59歳の労働者人口はすでに減少に転じ、60歳以上が人口の1/4を占めるようになった。
30年後には現在の日本と同じ超高齢者社会になる。
中国は経済への悪影響を重視し、2016年に一人っ子政策を廃止することを選択した。
愛情を一身に受けて育てられた子ども時代。
しかし結婚後は、双方の両親の老後の面倒を見ることになり、大きな負担に。
一人っ子を亡くした“失独者”問題も浮上してきた。
隠れて二人目を産むと、法律上存在しない「ヘイハイズ」になる。
年収の2倍の罰金を波羅割らなければ戸籍がもらえない、IDカードも取得できない。
中国ではIDカードがなければ交通機関も病院も利用できない、進学も就職もできない。
“一人っ子政策”は必要だったのか?
今、その検証が始まる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/4b/13034974c566f7ff88fe7ea4c6132bfc.jpg)
<内容紹介>
今月1日から、中国政府は30年以上続けてきた「一人っ子政策」を廃止し、2人の子どもを産むことを認めた。大きな政策転換の背景には、急速に進む少子高齢化や労働力人口の減少がある。一人っ子政策の「模範県」では、子どもが減少し、この10年で小学校が半減。製造現場などでは労働力不足が深刻になるなど、経済への影響が懸念されている。
そうした中での政策転換に、期待が集まる一方で、その効果を疑問視する見方も出ている。中国では都市部を中心に、教育費の高騰などで子育ての負担は大きく、2人目を望まない夫婦も多いのだ。
さらに、一人っ子政策が産んだ“負の遺産”にも、改めて注目が集まっている。“2人目”として生まれたものの戸籍がない、いわゆる「ヘイハイズ(無戸籍児)」の問題だ。中国全土で少なくとも1300万人にのぼると見られ、その存在を認めてほしいと、いま各地で声を上げ始めている。
様々な矛盾を抱えながらも、歴史的な政策転換に踏み切った中国。今後少子高齢化を緩和させ、安定した経済成長を続けていけるのか。「一人っ子政策」廃止後の大国の行方を展望する。
「“脱一人っ子”はしたけれど ~中国のジレンマ~」
引き続き、中国人の講堂の裏を知るために、中国の事情を説明する番組を視聴しました。
中国の一人っ子政策は、鄧小平が1979年に始めた。
一人っ子政策の結果、2015年の中国に人口は13億7000万人に抑えられているが、もし行われなかったら18億1000万人と試算される。
しかしそのひずみが無視できなくなってきた。
15〜59歳の労働者人口はすでに減少に転じ、60歳以上が人口の1/4を占めるようになった。
30年後には現在の日本と同じ超高齢者社会になる。
中国は経済への悪影響を重視し、2016年に一人っ子政策を廃止することを選択した。
愛情を一身に受けて育てられた子ども時代。
しかし結婚後は、双方の両親の老後の面倒を見ることになり、大きな負担に。
一人っ子を亡くした“失独者”問題も浮上してきた。
隠れて二人目を産むと、法律上存在しない「ヘイハイズ」になる。
年収の2倍の罰金を波羅割らなければ戸籍がもらえない、IDカードも取得できない。
中国ではIDカードがなければ交通機関も病院も利用できない、進学も就職もできない。
“一人っ子政策”は必要だったのか?
今、その検証が始まる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/4b/13034974c566f7ff88fe7ea4c6132bfc.jpg)
<内容紹介>
今月1日から、中国政府は30年以上続けてきた「一人っ子政策」を廃止し、2人の子どもを産むことを認めた。大きな政策転換の背景には、急速に進む少子高齢化や労働力人口の減少がある。一人っ子政策の「模範県」では、子どもが減少し、この10年で小学校が半減。製造現場などでは労働力不足が深刻になるなど、経済への影響が懸念されている。
そうした中での政策転換に、期待が集まる一方で、その効果を疑問視する見方も出ている。中国では都市部を中心に、教育費の高騰などで子育ての負担は大きく、2人目を望まない夫婦も多いのだ。
さらに、一人っ子政策が産んだ“負の遺産”にも、改めて注目が集まっている。“2人目”として生まれたものの戸籍がない、いわゆる「ヘイハイズ(無戸籍児)」の問題だ。中国全土で少なくとも1300万人にのぼると見られ、その存在を認めてほしいと、いま各地で声を上げ始めている。
様々な矛盾を抱えながらも、歴史的な政策転換に踏み切った中国。今後少子高齢化を緩和させ、安定した経済成長を続けていけるのか。「一人っ子政策」廃止後の大国の行方を展望する。