日本の歴史教科書には「奴隷」という言葉は出てきません。
しかし、人身売買は実際に行われていたようです。
「安寿と厨子王」のお話もそのひとつですね。
特に室町時代までのいわゆる“中世”は当たり前のように行われていて、
記録にも、「能」の作品にも残されています。
それを扱った記事を見つけました;
■ 「中世の日本にはたくさんの奴隷がいた」約20万円で人買い商人に売られた14歳少女のその後人身売買は本来「国禁」だが…
清水 克行:明治大学商学部 教授
ここには、奴隷制度の「功罪」が描かれています。
もちろん、人権を否定した人身売買は否定されるべきですが、
室町時代には、飢饉の際に子どもを売って東国(関東・東北地方)に向かわせ、買い取った主人が養いながら働かせたという面も指摘しています。
人身売買を否定するお触れを出したのは豊臣秀吉だそうです。
以降、人身売買は必要悪ではなく、否定されるべき行為、という認識に変わっていったとのこと。
翻って現在の日本、
一部に借金取りに追われて自由を奪われ労働する人々がいます。
定義的には“奴隷”そのもの。
つまり、奴隷制度は現代日本にも脈々と受け継がれる因習なのです。
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