よもぎ茶の作り方
1 大きい鍋に湯を沸かす(沸騰させる)、摘んだヨモギの葉(生葉)を入れる。
2 5~10秒ほど煮る。(色が変わる位で良い)
3 網で掬って取り出す。水気を切る。
4 天日で乾かす(2~3日)。
5 次を入れる。茹でることで、灰汁がとれ、乾燥が早く仕上がる。
6 長くても3日ほど、風通しのよい日陰で、編み籠に入れて干して完成。
(茶殻も健康に良い)
※ 補追(念の為)
ヨモギ (キク科ヨモギ属:多年草:草丈 ~100センチ:花期 8~10月)
分布生育場所
科名:キク科/属名:ヨモギ属
和名:蓬
日本全土の日当たりのよい山野、道端に群生する。
見分け方・特徴
地下茎は横にのびて、茎はよく枝分かれします。葉は菊の葉に似ていて互生、形は楕円で羽状に深裂しています。葉の裏は毛でおおわれていて、灰白色をしています。手でもむと良い香りがします。
花は茎の先の分かれた、枝先に頭状花を複総状花序につけます。色はうすい褐色、花序は5~6個の筒状花で構成されています。花は目立ちませんが、1つの花の大きさは巾1.5ミリ程、長さは3ミリ程度で全部下向きに咲きます。
花の時期には、茎の下部の葉は枯れ、中央部から上部の葉だけとなりみすぼらしくなります。
葉の付け根に小さな葉(仮托葉・かりたくよう)があることでオオヨモギと区別します。
採集と調整
花のつかない6~7月頃によく成長した茎葉を採り、日陰でよく乾燥したものを艾葉(がいよう)といいます(冬場でも採取できます)。
民間では、根をよく用いますが、根は採取したらよく水洗いしてから、乾燥したものを用いる。
ヨモギ酒:ゼンソクには、根300グラムを1.8リットルの清酒に漬けて(焼酎でも良い)半年以上熟成してから濾し、ヨモギ酒とし1回20ミリを1日、3回服用する。
ヨモギ風呂:腰痛には、艾葉2~300グラムか生の葉600~1000グラムを、木綿袋に入れて煮出して使用します。それを沸かした風呂に入れてヨモギ風呂にします。
塗布:切り傷、虫さされ、かゆむ止めなどに生の葉を絞り塗布。ヨモギと適量の水をトロ火で数時間煮つめて湿疹などに使用します。
ヨモギは、生の若葉をゆでて水にさらしてアク抜きをして、てんぷら、ゴマあえ、辛しあえ、油いため、汁の実としても使えます。
灸:灸に使う「もぐさ」は、5月ころの若葉を採り、天日で良く干して、からからに乾燥したものをよくもんで腺毛(せんもう)を集めたものですが、灸は白血球が増えて血のめぐりがよくなり、保温にもよいとされています。
その他
別名「モチグサ」と呼ばれていて、昔から草もち・ヨモギ餅などとして親しまれている薬草です。
特に、新潟ではヨモギで作った「笹だんご」が有名です。新潟の餅米をヨモギ餅にして、あんこを詰めて、丸くして笹で包んで蒸します。1年中ありますが、特に5月~6月の新鮮なヨモギの新芽を使用した「笹だんご」は、さらに香ばしくて、美味です。
ヨモギの名前の由来は、四方に根茎を伸ばして繁茂するという意味から、四方草(よもぎ)という説や良く燃えるということから善燃草(よもぎ)という説があります。漢字で書くと「蓬」と書きます。
葉裏の毛を集めたものが、燃え草という意味から艾(もぐさ)といい、それに葉がついて艾葉(がいよう)という漢名が生まれた。
また、ヤイト(灸・きゅう)グサという別名や草餅の原料に用いられることからモチグサとも呼ばれています。
ヨモギは、大群落を作ることがあり、大量の花粉を飛散するので日中の空気の乾燥して湿度が低いときに、花粉が飛散する可能性があり、このような植物の群落の中に入ることは避ける注意が必要です。
ヨモギは、約400年前に織田信長が「黒色火薬」を作った原料として用いられました。
「黒色火薬」は、硝石(硝酸カリウムの結晶)と硫黄(いおう)、黒炭を原料にしますが、ヨモギには、硝石(硝酸カリウムの結晶)の原料になる硝酸を約2000ppm含有していて、ヨモギを何度も醗酵させて純度の高い硝石(硝酸カリウムの結晶)を作り出して使用するそうです。
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