Watch paper 2020年

時計知識、技術

2020年4月 僕らと同じ赤い色

2020-04-23 13:55:24 | コラム 小論文
アマリリス、アザレア、オーブレチアの3羽の鶏に次の質問をした。「赤色」この言葉から連想するのは何か?
アマリリス「リンゴ」
アザレア「アドレナリンを分泌し興奮を促す」 
オーブレチア「僕と何か関係があるのですね」

僕らについてる鶏冠が綺麗な赤色らしいけど、何かは知らない。


時計を開けるとエングレービングで囲まれた中で1番大きなルビー石が見えたならそれがインカブロックである。


手のひらで独楽を回す遊びを挙げて考察する。回転した独楽がテンプで支えている手のひらの接点がインカブロック部位である。テンプは実際には往復運動が回転しているように見えている。原理は同じであり、歯車のないものの回転の慣性を高めるのに芯はどうすれば持続するか。垂直に立てるのが理想である。回転軸に対して遠い位置が重くできていて、更には外周にはチラネジでバランスも調整させる。そのため、回転させる時には大きな力がぜんまいを伝い、一度回転をはじめると、長い間回転を続ける。要は滑る石で芯をしっかり挟み固定するのである。バネが蓋をしてこの固定部位の衝撃を吸収する。軸の先端部分の接触抵抗を減らし、内部の空気抵抗を受けにくい場所に収め、中心部よりも外周部の方を重くさせる。これを守っているのがインカブロックである。テンプを回す合理的な材質であり交互になるようルビー石で挟むように組まれている。同合金の組み合わせは摩擦係数、耐摩耗性、焼付き耐性が劣るため異なる材質か表面処理を行ったルビー石の組み合わせが好ましい。ルビー石には大きな役割を持っているのである。1番大きなルビー石が見えたならそれがインカブロックである。エジプトで紀元前1500年ごろ発見された独楽が最初であった。随分前から回転する玩具があったのである。ジャイロ効果を導き、小型化してジャイロスコープへと進化させ今なお応用が広がっている。時計を守っているのは赤色の耐震機構である。

知り得ない「回転するバランス」の世界を以前より意識するようになっていた。この赤い鶏冠もきっと意味を持つ。

時計をアクセントに風景を描けただろうか?
あなたも“歴史を調べる“を習慣にしてみてはいかかでしょうか?
最後まで見ていただき、ありがとうございました!

次回演目『あ行 インターナショナル』
登場語録…時計、スイス、



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