Watch paper 2020年

時計知識、技術

2020年4月 文字を読まなくても僕らは聞く事ができる。

2020-04-22 15:32:37 | コラム 小論文
アマリリス、アザレア、オーブレチアの3羽の鶏に次の質問をした。「カンカン、カンカン、カーン」この音から連想するのは何か?
アマリリス「毎朝うるさい」
アザレア「お昼にきく時計の鐘の音」
オーブレチア「そう言えば鐘の音はどうやってなっているのか」

鶏には出来ないが、時計の目的は時間を読むことであり、数字の正確な確認である。

時計のインデックスは、時計の中のある一定の情報内容を持った部分を、付随的な部分と区別し、それに対する適切な視覚的情報を示し、その時間情報に迅速にアクセスするシステムである。したがって,単に文字盤の重要な数を配列し,その位置を示す情報ではない。

文字盤の中のある時間情報内容は、さまざまな視点や観点で、異なる時間表現で飾られているはずである。索引により、それらが集められ,ひとつの円構造をもって組織化される。そこで、インデックスを見ることによって、その時計の中では共通の視覚的情報内容をとらえていると理解することができる。 また、インデックスは一見した者のみならず、していないが必要な数字部分を確認したい利用者にも役立つものでなければならない。したがって、時計の中で使われている数字だけでなく、利用者が目を引くであろう同義数字やマークも視覚情報として拾い上げる必要がある。

機能的なインデックス作成を行うには表示方針を定め、わかりやすく見やすいレイアウトで円の配列し、そのルールを凡例する必要がある。

しかし現在ではインデックスがついていても少なかったり、原型をもとに大小ランダム並んでいたり不十分なインデックスに遭遇することがある。このような構成はデザインと位置付けられる。依然としてデザイン向上は変わらないようである。 マークを組み合わせシーンを考慮した巧みなセンスをわずかな段差で立体感を演出するなど、全てが緻密に計算されている。 腕時計の専門への橋渡しとしての位置づけを持つインデックス導入において, 技術者の視覚的に文字盤リダンを効率的にするために、 数字装飾という技術を活用した時計の設計は「読みやすさかデザインか」 を目的とする基礎的な物であり存在感というデザイン領域においては文字盤の装飾として進化させたのである。

鶏たちは知り得ない文字盤の数字の世界を以前より意識するようになっていた。「カンカン、カンカン、カーン」何時の時鐘かと考えてみるのもいいものである。

時計をアクセントに風景を描けただろうか?
あなたも“歴史を調べる“を習慣にしてみてはいかかでしょうか?
最後まで見ていただき、ありがとうございました!

次回演目『あ行 インカブロック』
登場語録…時計、1939年 スイス 



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