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時計知識、技術

2020年4月 赤い石は、透明な石から生まれる

2020-04-21 10:15:34 | コラム 小論文
 トンネルに入る前に見た目の前のツツジの花は何色か。脳は赤系と捉えた。アーチをくぐったことにより不思議な時空間へタイムスリップした。今日は鉱山である。

たとえば「赤系」が一定の色の集まりの総称にすぎないのと同様に、「赤く感じる」は経験がもちうるある一定の性質群の総称にしかすぎない。したがって、真に「色概念」と言いうるものは、たとえば赤でなく「ツツジ色」というように表現しなければ伝わらない。ツツジ色は鮮やかな紫みの赤
で実際にある名前である。

人の手を借りずに自然に生成されたコランダムという鉱物は何色になるか。

概念で表現するなら赤系の「ルビー色」になると表現するのである。岩塩のような無色透明な鉱物が、火炎溶融法によりルビー色になる。物質的にルビー石を視覚的に捉えたときルビー色と迷うことなく断定するのである。

時計の世界のリアルな構成要素の一色であり、アンクルの一部に使用されたり、研磨剤、サファイアガラスとして時計の窓にも幅広く利用される。滑らかで面取りされたルビー色は、視覚条件のもとで知覚者にまず、赤を連想させる傾向があり、石はこの傾向からルビー色へ導く因果的基盤である。自然であろうと人工的であろうとも鮮やかな色は印象に残る。

タイムスリップしたことで知り得ない赤色の世界を以前より意識するようになっていた。トンネルを抜けてもなお色褪せることなくツツジの色が焼き付いていた。
 
時計をアクセントに風景を描けただろうか?
あなたも“歴史を調べる“を習慣にしてみてはいかかでしょうか?
最後まで見ていただき、ありがとうございました!

今日の話題…ルビーの歯車
今日のお役立ち時計…ロレックスのメンズのデイトジャストCal.3135機械の自動巻き見えないが、2つの赤い色をした切替車はルビーの微粉末を蒸着させている色である。対摩擦性に対しての対策である。

次回演目『あ行 インデックス』
登場語録…時計 パーツ



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