実は前回の出張で完売で食すことができなかった冬の金沢の名物の「蟹面」をどうしても食いたくてたまらないのだ。
ならばっここは思いっきりダメ元で攻めてみよう。蟹面と言えばここが発祥と言われている金澤おでんの名店の1つ「菊一」へ。
とにかく金澤おでんの人気店は想像を絶する人気度で開店前から行列できるの当たり前、もちろんここ菊一も同様だ。繰り返すがダメ元で入ってみれば、当然のように「すみません満席で〜す」っとの返答・・・だがカウンターの1番端っこの席が空いてるじゃん?っと粘り強く交渉。
交渉してみるもんだね。本来その席に座られちゃうとスタッフが行き来しにくくて思いっきり邪魔なようだけど、ここ菊一のスタッフはホント優しい!運良くOKしてくれた。
更に「まだ蟹面あります?」っと最初に聞けば「もちろんあります!」と即答!うわぁ〜嬉しい!
早速、生ビールで悲願達成の自分に乾杯だ!くぅ〜いつも以上にビールが美味いよ!
よしっ、まずは牛すじ煮込みで始めよう!やっぱり酒飲みにとってこれ外せないよね。特にここ菊一の煮込みってめちゃ美味いのだ。
なんだか牛すじ肉に良いの悪いのグレードあるかは知らないが、なんとなく上質って感じがするのって俺だけ?
蟹面は少々時間かかるということで、先におでんといこう。金澤おでんの東西の両横綱とも言える赤巻と車麩からだ。
地元の方はわからないが、県外人の自分にとってこの2つを食わないと始まらないって感じだもんね。う〜ん、これが何度食っても美味いのだ〜。
ドキドキのご対面の時間は着実に近づきつつある。心落ち着かせるためにも生ビールお代わりだ。
続いては、大好物のバイ貝だ!これももちろん必須!めっちゃコリコリの身も美味ければ、濃厚な味わいの肝もたまらないんだよ。美味ぇ〜!!これっホント癖になっちゃうんだよね。
ここで「お待たせしましたぁ〜」と声と共に待ちに待った蟹面登場!おっおぉ〜これが追い求めてきた蟹面かぁ〜!おぉ〜感動の初対面。小さいのになんて美しく、迫力あるんだぁ〜。
福井のせいこ丼と同じく香箱蟹の♀丸々1杯使った逸品だ。
まずは、溢れんばかりに盛られた外子のプチプチ感、そしてもちろん定番の蟹身もめっちゃ美味〜いのだ!
ひと口すると極旨の出汁の味わいが広がるのだが、その後に蟹の旨みが遅れてじわ〜っとくるんだよ。蟹って淡白な味のはずなのに、なんでこんなに強いの?箸袋にある”元祖”の文字に偽りなしだ。
更に極旨の蟹味噌&内子だ!とにかくこのオレンジが見た目だけで美味いとわかる。うぅ〜なんて濃厚なんだ!これこそ蟹の醍醐味!ミソ&内子好きなんだよなぁ〜。
もう勢いだ、全部まとめていっちゃおう!もう〜旨みも食感も色々で完璧!うわ〜初めての蟹面・・・めっちゃ美味いこと十分わかりました!最高!
ところがここ菊一の蟹面ってここで終わらないのだ。えぇ〜何?っと思ったら食べ終えた甲羅に熱燗入れてくれるのだ。おいおい、蟹の甲羅酒かよ〜。う〜ん、いい香り。だって蟹&日本酒だからね。香り立つって感じだ。
過去かにの甲羅酒や骨酒、ヒレ酒は頂いたことあったが、そのどれよりも出汁の味わいが強く酒というよりほとんど極上スープ?これは驚くほど美味い!いやぁ〜蟹面恐るべしだ!
もちろん、外子が散らばった残り汁も1滴残さず完飲。もちろん極旨!蟹と日本酒の絶妙なバランスの味わいの中にプチプチの外子の食感がたまらんぞぉ〜!あぁ〜ここまでが蟹面なんだね。十分、いやっ十二分に大満足だ。
ここで気分変えて地酒にスイッチだ。悩んだ結果、純米酒 手取川(大辛口)の冷酒をチョイス。とりあえず何でも辛口が自分の好みのようなんだよね。くぅー美味ぞぉ〜!
ここでメニューにないのに定番のどて焼きだ!う〜ん、すごく柔くて味噌との相性抜群!正直先日食した「赤玉」のどて焼きより全然美味い!まぁ〜各々好みもあるんだろうけど、自分的にはこの柔らかさが決め手だ。
最後にだし巻き玉子と季節限定の加賀速根団子で〆ることに。おでんで玉子は大好物だが、だし巻き玉子って初めてかも?えぇ〜出汁がしみてめちゃ美味いんだけど。
更に加賀速根団子ってこれぞっご当地おでんの具っと言えるもん。より金澤おでん満喫した感強めてくれるじゃん。
あぁ〜食ったぁ〜。金澤おでん思いっきり堪能させてもらった〜。嬉しかったのは自分の後はすでに並んで受付済ました方以外は皆お断りされていたことだ。いやぁ〜ラッキーだった。こうなると通うことが御礼だよね。
又、ここ菊一はおでん屋には珍しくほとんどが女性スタッフで、下心ないこんな親父の1人カウンター飲みには雑談ありで楽しいのだ。出張族にはホントおすすめの店と言える。念願の蟹面食せてホント満足。よしっ明日も連続休日仕事だ。ホテル帰って早く寝ようっと。
#石川ご当地グルメ