ひな菊の丘から

アーミッシュキルトの世界

この春から、火曜日が私のお休みになりました。平日が一日自由になる、ってすごく嬉しい。ずっと自由になっていた昨年の前半は、楽しかったけど飽きちゃったのと途中で経済的に苦しくなったので、ぼちぼち働きながら時々休むのがいいな、と思います。

大好きな博物館美術館巡りも少しずつ復活させています。この日は地震で延期になった、企画展が目当てでした。いつも『みんぱく』に行くときは相方の車で行くので、一人でモノレールに乗っていくのは初めてかも。朝早く出すぎて、ちょっと時間があまったので、沢良宜まで乗って引き返してきました。



実は、目的地に行くまでの自然文化園も大好きな場所で、若いころから良く遊びに行ってたのですが、今回は台風の被害がひどくて、ほとんどの場所が立ち入り禁止になっていました。広いエリアなので、そこに入れるなら、時間調整しなくても良かったのになあ。

やはりかなりの木に被害が出てるようです。






一見、何ともないようですが、この向こうも入っちゃダメだそう。



池の向こうのレストランも休業かな。



実は、私が行った翌日には全面オープンになったらしいのですが、(なんかシャトルバスもでるとか)そのおかげで?『みんぱく』入館料タダでした。



お天気もちょっと微妙だったけど、何とかぬれずに到着。



私の目的はこれ、ですが、常設展も久しぶりに見たい。と思ったら、エリアのいくつかが閉鎖されてました。地震の影響は思ったより大きかったようです。



写真撮影はOKだったので、バシバシ撮りました。そんなお客さんは私だけでした。



アーミッシュ、キリスト教の一派で16世紀ヨーロッパで始まったらしい。実は私、1983年にアメリカに行ったとき、アーミッシュのご家族と遭遇してます。(って見ただけですけど。)



その後、映画『刑事ジョンブック 目撃者』という映画を観に行った時にも、アーミッシュの生活に触れることができました。文明に背を向けて生活する人たち、華美なものは排除する、だから服にボタンも付いてない。(ひもで結ぶらしい)衣類は地味な色のみ、しかも無地、というのが当時の私の認識。電気も通してなくて、水は井戸から組んで、移動は馬車、という生活だったと思います。その後、少しずつ規律が緩くなる宗派が出てきて・・・というのは、このキルト展を見ながら説明書きを読んで知りました。

アーミッシュの人たちが多く住んだペンシルバニア州ランカスターで作られたもの。センターダイヤモンド、というパターンです。真ん中に星。



幅広のストライプ、細かいキルティングが入ってます。



フォーパッチも無地



ログキャビンのパターンですが、これもとてもアーミッシュらしい配色です。



揃うと壮観



とても使い込んであるのがわかります。綻びがあちこちに。



少しカラフルになってきました。



でも、これもアーミッシュキルト



モンキーレンチのパターンですね。



かなりカラフルです。でもこれもアーミッシュの人の作品、パターンはスター



で、ここからアメリカンキルトに移ります。どこが違うねん、って思ってる人いっぱいいるかな。



昔の指ぬきとか針刺し



いわゆるアメリカンキルトの作品展は、ビンテージものも含めてけっこうあちこちで見ることができるので、ここは私的にはスルー。

で、またアーミッシュ、です。ダブルウェディングリング







これはかなり新しい、1970年代。ボーダー(周りの布)が幅広くて、しっかりキルティングがされてます。



ずっと黒系がベースだったアーミッシュキルトですが、先ほどのダブルウェディングリングとか、これ(は子供用のキルトです。)のように、ホワイトベースのものが作られるようになったのは1940年代ごろだったそうです。(この辺全部説明文から)





でもやっぱりこんなのも。



子ども用のキルトはやっぱり頻繁に洗濯したりしたんでしょうね、使い込まれてます。



アーミッシュのお人形。宗教的な理由で顔はナシ。



こんなのもありました。プレゼントしたんですね、シグネチャーキルトといって、色んな人がサインをしています。これもかなりカラフルで私がイメージしてたのとは違いました。



今は、厳格なアーミッシュでなければ、かなり外の世界との交流もできているので、観光資源としてキルトも使われています。お土産屋さんに、今作っているキルトが売られてるそうです。







博物館の企画展なので、図録のようなものはありませんでした。なのでしっかり写真撮ってきて良かった、って思いました。

恐らく台風で、園内のほとんどの場所に被害が及んでたのでしょうが、今は太陽の塔の観覧もしているし、『みんぱく』もオープンしたし、そのあたりのみ早急に片付けて、通れるようにしたのかな、と思いました。ちょうど遠足らしき小学生も来ていました。



服部緑地の被害の様子を目の当たりにした時も思ったけど、本当に自然災害って怖い、そして哀しくなります。



とはいえ、しっかり眼福貰ってきたので、幸せなお休みではありました。
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