源実朝/出でて去なば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな
山口青邨/初便りとは淡々の恋ごころ
後藤夜半/桜炭ほのぼのとあり夕霧忌
瀬戸口民帆/父祖遠し十六むさしまた遠し
広江八重桜/この綱や猿田彦神引きし綱
新井盛治/先づ叩く己の影や土竜打
新年の季語/成木責(なりきぜめ) 木責・木を囃す・果樹責・切嚇(おど)し
青木月斗/薺爪あとより紅ををしにけり
久保田万太郎/鏡びらき店名旧にもどりけり
松根東洋城/初笑森閑として起りけり
久保田万太郎/読初や露伴全集はや五巻
大場白水郞/名刺受雪降りこみて濡れにけり
日光市の永住者(北海道出身)72才 近場の定点観察・散歩写真・俳句紹介など 過去に森村誠一賞(写真俳句)受賞