沖縄那覇市にはまだまだとんでもない自然が残っているのでありまして、ちょこちょことじっくりと観察に出かけているのであります。しかし、晩飯作りが忙しく(・・;)ブログにアップする時間がなくて、なかなかご紹介できず忸怩たるものがあります。
さて、今日の話題は那覇市の中央に位置する新都心という地区で、かつては米軍の住宅地域であったのが、87年に返還されたあと、大型ショッピングセンターや県立美術館博物館など再開発が行われ、土日などは周辺一帯が渋滞する繁華街となっている新都心にヤギがいるという噂を聞いたのでふらふらと行ってみたのであります。どこにいるのかと公園などを見たのでありますが、いるわけがありません。ヤギは沖縄の人にとっては、食料でありますので食べられてしまうかもしれませんので、動物園かと思ってもそんなものもありません。
美術館あたりを源流にする安謝川の支流が新都心公園あたりから台地をざっくりと切り分け谷を形成しており、安謝川の合流地点までの一帯は完全なジャングルなのであります。
谷の下へはとても下りていける状況ではなく、当然自然保護の観点もあり立ち入り禁止らしいのであります。ハブもいるんだろうなと思うと、行けまっせ旦那と言われても行くにはなりません。で、谷を覗き込みながら歩いて行くと那覇消防署が見えたので、近づいて行くと消防訓練中、梯子車がぐんぐん伸びていくのであります。
つられて写真を撮りに近づくとそこは銘苅新都心役所で芝生の綺麗な広場にもなっているのであります。で、反対側を見るとなにか白い物が動いているのではありませんか。
ありゃりゃ、これはヤギさんです。川が削った峡谷に放し飼いされているのであります。
そとに居るのは子ヤギのようで、洞窟に潜んでいるのがお父さんのようであります。なんで、この都会のど真ん中にヤギがいるのかというと、この崖の上はじつは小学校で、一説によるとこの小学校の校長先生が児童のために飼いだしたという話しと、銘苅の役所の人が草を刈るのが面倒でヤギを連れてきたなど根も歯もないような話まであるのであります。
ときどき人のそばまで来る奴もいるようで、私が寄っていっても逃げもしません。かえってこっちへおいでと誘うのであります。こいつは雌なのでしょうか?角があるから男?近寄って手をなめたそうでしたので差し出すと、マ…マズイ…(T~;T)という顔をして向こうへ行った薄情なヤギでありました。これが本当のメ~イわくでした。