荏原町、八幡山・法蓮寺の御会式をブラ街してきた
今回は地元、日蓮宗のお寺、八幡山・法蓮寺のお会式があるというので、行ってきたのであります。
お会式とは、日蓮宗宗祖である日蓮大聖人の命日である10月13日近辺にあわせて行われる法要(お祭り)だそうで、法蓮寺は池上本門寺のお会式が終わった後の10月16日に法蓮寺独自のお会式がおこなわれたようなのだ。この万灯練供養は、日蓮宗お寺の信徒の方々の集まりである「講中」や「結社」と呼ばれるグループ単位での参加となっているようであります。
ちなみに日蓮宗の大本山である大田区の池上本門寺では、10月11〜13日に行われ、万灯練供養は12日に100基以上が集まり、観客も30万人以上という大規模なものだそうですが、まだ見たことない。来年こそ行ってこよう。法蓮寺の万灯練供養は私の確認したところでは、品川区、目黒区、大田区の7つのお寺の講中・結社が荏原町入り口から法蓮寺までの約350mの商店街を練り歩いたのだ。観客も沿道で観覧して、荏原八幡宮のお祭りにひけをとらない動員力とみた。
さて、御会式は3つの見所がありますな。
①万灯(まんどう):まずは花と五重塔のような塔を模した万灯(まんどう)は、池上本門寺のHPより参照すると「日蓮聖人が亡くなられた時、庭先の桜(お会式桜)が時ならぬ華を咲かせたという故事から、紙で作った造花でお会式桜を模し、灯明輝く宝塔を飾って作られています。」というもの。文字通り御会式の華でありますな。
②団扇太鼓と鉦の練り歩き:私が子供の頃の記憶(60年以上前w)では、団扇太鼓の「ドンツクドンドンツクツク」だけが耳に残っているのですが、今回じっくり聞いてみたら、講中・結社によってリズムも鉦と太鼓のアンサンブルが違う!どれも正しいのでしょうが、これだけバリエーションがあるとは!とりあえず、聴き比べて楽しんでいただきたいのでございます。
③纏振り:万灯練供養の最大の見どころは、纏振りのパフォーマンスでしょう。纏振りは、なんでも町火消たちが参加するようになってから。「一貫三百どうでもいい」とシャウトしながら纏振りをしたとか。「一貫三百」とは、池上本門寺のお会式に参拝するためなら、一日の手間賃である一貫三百なぞ惜しくないという江戸職人の心意気。もう、これがないとお会式ではないというくらいの見せ場だが、今回見たら女性も結構参加してしっかりと振っていたぞ。
法蓮寺に万灯が到着すると、本堂での参詣して境内でのパフォーマンス披露して、お帰りになるようなのだ。纏と鉦や太鼓のパフォーマンスは、いつまでも続くようですな。
境内には、たこ焼き、宝釣り、バナナチョコなお定番の夜店が並び、コロナを忘れる盛況ぶり。やっと昔の日常が戻ってきた感じですな。