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ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

ユニバーサル・デザイン?

 80歳のオヤジに落語を聞かせようと思って、カセットを持ち出して行ったが、ラジオもカセットもある機種で、操作スイッチが多すぎ。文字も英語だけだし、わからんという。
確かに、ボタン、スイッチ、レバーなどが所狭し、さらにチューナーがボリュームとデザインが一緒で大きさが違うだけ。私でも直感的に分からないのだ。特に最近の機種で気になるのは、オンオフスイッチがどこにあるのかわかりにくいこと。これではハードとソフトが揃っていても、目の悪い老人には操作できない。
 ではたと思いついたのが、CDさのさ。テープからPCに落とせるソフトをみっけて、CDに焼いて、ボタンの少ない携帯用CDプレーヤーとスピーカーを持っていき、セットしてあげた。CDのセットと取り出しが難しそうだったが、意外に修得早く、自分で出来るようになった。
 携帯電話も多機能になればなるほど、使えない。オヤジは、もちろんツーカーを使わせている。あれに番号登録機能が別ボタンであればいいのだが、ミス押しとかを考えると難しいのかもしれない。しかし、ここはなんとか工夫をしていただきたいのである。なにせ、これからが機械を使う老人が増える本番を迎えるのだから。機能を活かして、シンプルな操作ができるような相矛盾したテーマにぜひ取り組んでいただきたいよ、若いデザイナー諸君。
 話は少しそれるが、その意味では、いまどんどんシンプルになってきているのが飛行機のコックピット。アウトプット側では戦闘機に使われているHUD(ヘッドアップディスプレイ)の採用で、前方を確認しながら必要な情報が提示されるなるし、その他のディスプレイも当然カラー。エアバスなどでは、入力デバイスもほぼPCと同じユニバーサルデザインのキーボードやパッドセンサーなど日常使うものになりつつある。かつては様々なデバイスが付加されてきたため、山のような計器に埋もれて飛行機を飛ばしてきたのだが、今は、コンピュータによる情報の統合化によりシンプルになってきたのだ。
機械もこっちが思っていることを察してくれればスイッチなどはいらなくなるのに。機器のIT化が先か、ロボットが代わりにやってくれるのが先なのか?考えてみよう。
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