小田原ネタである。散歩の途中で見つけたのが、この機械。場所は山頂付近のみかん畑にモノレールのような線路が山中に向かって伸びている。しかし、結構な傾斜がついている。その上に青いビニールに包まれた物体が載っている。近づいて見ると、線路は地上から50cmくらいの鉄パイプ(これも細いけど)に支えられた約5cm角のこれも鉄の線路。おっとその下に波型のラックレール(?)がある。どうも駆動車(一番左。ビニールに包まれているので、構造が分からない)にこのラックレールにかみ合う歯車の仕組みがあって滑らずにこの急勾配を上れるらしい。しかし、これはなんという名前なのか? ネットで調べれば・・「おっと、一体なんていうキーワードで調べるのか?農業 モノレール?」かい?
「百聞は一検索にしかず」あっけないが、すぐに見つかった。そうだよね。あんまり、他の名前は思い浮かばないものね。1974年に農林省がモノレールの安全基準および安全装備基準ということで農業用モノレールという名前を使っているので、たぶん正式名称だろうね。どうも、みかん等の急斜面で育つ柑橘類を収穫するために開発されたらしい。
メーカーを調べると、ニッカリというとこが商品名として「モノラック」といっている。モノレールにラック(歯型と荷物のラックを掛けた?)だからね。いい名前である。「もの楽」とも聞こえますね。他のメーカーは、農業用モノレール。商品ラインとしては、みかんを運ぶだけではなく、木材、機械等の重量物、人間も運べるらしい。上位機種だと1トンの荷重を45度の傾斜まで運び上げられるらしい。人間なら、一両に9人乗せられる車両もあったり。しかし、これで上ったり下ったりしたら結構スリルがあるのではないか?みかんの閑散期には遊覧用にしてくれないだろうかね。ま、事故の心配があるから遊覧ってのは駄目かもね。と思ったら、どっかの動物園で観覧用に使われているらしい。
動力は、ほとんどが小型のガソリンエンジン。ちょうど耕運機がモノレールにのっているようなイメージを持っていただければ、お分かりになると思います。特徴は、モノレールという方式で地上の状態にあまり影響されないため線路の設置が簡単なため岩場から土の急斜面まで利用できること。さらに、ガソリンエンジンのためランニングコストが安い。1トン用でも、エンジンは390ccってな具合。
価格表がないので、一体いくらなのか分からないが、山ひとつ買ったらこれで是非遊びたいのである。これは楽しいぞ。え?山買えるのかって?北海道の山奥ならね。え、熊はどうすんだって。
以下が関連ブログです。こちらも御覧ください。
農業用モノレールの仕組み https://blog.goo.ne.jp/delpin/e/78364b38ac8725ff5900ea7f63ecec9c?fm=entry_awp
一部熱狂モノレールファンのために https://blog.goo.ne.jp/delpin/e/ac9673c22cf4e84167e40839d04d3c20
農業用モノレールのポイント https://blog.goo.ne.jp/delpin/e/78364b38ac8725ff5900ea7f63ecec9c
農業用モノレールの価格 https://blog.goo.ne.jp/delpin/e/53d98eb9c75ee006d3693dfa821713ba?fm=entry_awp