iPhoneより早くiPadに新機能が搭載?
現行の最新モデルiPad Pro(2018)発売から1年以上が経過しましたが、3Dセンサーを搭載した次期モデルが2020年前半にリリースされるとの噂が報じられています。
米Bloomberg報道によると、次期iPad Proの背面カメラは現行モデルの1つから2つに増やされ、かつ小さな穴を備えた3Dセンサーが搭載されるとのこと。これにより部屋やオブジェクト、人間などを立体的に再構築できるとされています。
次期iPad Proに3Dカメラが採用されるとの噂は、何度も報じられてきたものです。まずアップルのインサイダー情報で知られるアナリストMing-Chi Kuo氏が「ToF方式の背面3Dカメラ搭載モデルが2020年第1四半期(1月〜3月)に登場」と予測しています。
ToFとはTime of Flightの略語。すなわち対象物に投射された光が反射されて戻ってくるまでの時間から距離を計測し、物体の形状や空間および動きを認識する技術のことです。韓国メディアThe Elecも同様の予測を伝えており、3Dカメラに用いる部品が年末に量産開始され、次期iPad本体は3月発売としていました。
同様の背面3Dカメラは2020年のiPhoneにも搭載が噂されていますが、そちらは来年後半となる見通しです。つまり、アップルの最新AR技術を少しでも早く体験したい場合は、先に発売される可能性が高い次期iPad Proを入手する必要がありそうです。
Bloombergは、他にもアップルARヘッドセットが2022年、ARメガネが2023年に発売されるとのThe Information報道を再確認しています。当初アップルは2020年内に初のARヘッドセット発売をめざしていたものの、最近になってスケジュールを遅らせるよう決定したとも伝えられています。
そしてAR/VRチームは約1000人のエンジニアで構成され、元NASAエンジニアやゲーム開発経験者、グラフィックのエキスパートもいるとのこと。先の記事でもアップル幹部が「およそ10年以内に、ARデバイスがスマホに取って代わる」との趣旨を発言したとされていましたが、それだけに並々ならぬ注力がされているようです。
iPad Pro(2018)は発表当時「市場の92%のノートPCよりも速い」と公式に謳われ、その後にiPadOSのリリースもあり、さらに使いやすくなっています。プロセッサー性能の面でもそれを上回ることが確実な次期iPad Proには、映像編集などクリエイティブ方面からの期待も高まるかもしれません。