Huaweiは9月10日、オンラインで新製品発表会を開催し、ノートパソコンの新モデル「MateBook X」と「MateBook 14」を発表した。前者は両製品とも10月にグローバルで発売し、価格は前者が1,599ユーロから、後者は849ユーロからとなる。
MateBook X
「MateBook X」は、第10世代Coreを搭載する13型モバイルノートパソコンで、重量はちょうど1kg。厚みは13.6mmで、画面占有率90%の狭額縁、解像度3,000×2,000ドットのタッチ操作対応LTPS(低温ポリシリコン)ディスプレイを搭載。筐体はマグネシウムリチウム合金によるCNC削り出しの一体成形で設計されている。
本体色は、シルバーフロスト、フォレストグリーン、インターステラーブルー、サクラピンクの4色を展開。2モデルを用意し、Core i7+メモリ16GB+SSD 512GBの構成で1,799ユーロ、Core i5+メモリ16GB+SSD 512GBの構成で1,599ユーロとなっている。
MateBook Xはファンレス設計となっており、システムボードの熱をベイパーチャンバーモジュールを使ってヒンジから天板へと逃がす「Thermal Hinge」という冷却機構を実装。世界初とするこの技術によって、ノイズレスでの利用を可能にした。
前世代のモデルと比較して、タッチパッドの大きさが26%向上。触覚フィードバックを備え、Huawei製のスマートフォンと同期させるHuawei Share機能も内蔵している。Huawei Shareでは、スマートフォンとパソコンの操作をシームレスに行なうことができ、パソコンからスマートフォンのメッセンジャーを入力したり、相互に写真をドラッグ&ドロップするといった操作を行なえる。
本体左右にはUSB Type-Cポートを備えており、それぞれ充電機能を利用可能。また、電源ボタンには指紋認証センサーが組み込まれており、電源投入と同時に、Windows 10のサインインまで済ますことができる。キーボードのストロークは1.3mmと薄型ノートとしては余裕を設けており、MacBook Airの1mmよりも快適にタイピングできるとしている。
このほか、Wi-Fi 6のサポート、2基のツイーターと2基のウーファーを内蔵した4スピーカー構成やAI活用でエコーなどを除去するデュアルマイクも搭載。WebカメラはF7キー下に実装され、利用時にはポップアップする仕組みを採用している。バッテリ駆動時間は9時間となっている。
MateBook 14
「MateBook 14」は14型のノートパソコンで、こちらはTDP 40Wのモバイル向けRyzen 4000 Hシリーズを搭載。8コア/16スレッドの高性能を実現するために、新しい冷却機構の「HUAWEI Shark Fin Fan」が搭載されており、ファンブレードを40%薄くしつつ、ブレードの数を49%増加。デュアルファンとデュアルヒートパイプによって効率的な熱排気が行なえるとしており、エアフローは前世代モデルと比べて39%向上している。
展開されるモデルは3種類で、価格はRyzen 7 4800H+メモリ16GB+SSD 512GB+タッチ操作対応モデルが1,049ユーロ、Ryzen 5 4600H+メモリ16GB+SSD 512GBのモデルが949ユーロ、Ryzen 5 4600H+メモリ8GB+SSD 256GBのモデルが849ユーロとなる。本体色はミスティックシルバーとスペースグレイの2色。
筐体はダイヤモンドカットのCNC削り出しで、サンドブラスト加工を施した厚み15.9mmの薄型筐体。重量は1.49kg。ディスプレイの解像度は2,160×1,440ドットで、アスペクト比は3:2、画面占有率はMateBook Xと同じ90%。sRGB 100%の色域も備えている。
バッテリ容量は56Whで10時間の動作が可能。同社製スマートフォンとの同期機能のHuawei Shareをサポートしている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます