歯科医でんた先生のつぶやき

でんた先生の歯科の様々な疑問へのつぶやき。

歯がしみる・・・知覚過敏・・・

2018-06-12 21:11:26 | 日記

 いやー毎日暑い日が続きますね。雨が降ると肌寒いやら蒸し暑いやらで体調を崩します。
 またまたブログの更新をさぼってしまいました。あっという間に時間はすぎていくものです。

 暑いということで最近は冷たいものを飲む機会が多いかと思います。そんな中で「先生、この歯がしみるのですが虫歯じゃないですか?」とお見えになる患者さんが多々あります。「虫歯じゃないですよ、知覚過敏ですね」とお話しても何かピンとこなくて、虫歯じゃないのにしみるのか不信感出まくりの方や、なぜそうなったか問い詰める方もいます。最近はテレビCMなどの影響で知覚過敏が浸透してきたので説明もしやすくなりました。

 知覚過敏はなぜおきるのでしょうか?オーバーブラッシングやブラキシズムなど色々な理由があると教科書には書いてありますがこれだという決め手については書かれていません。当然患者さん個々に原因があるのですが今のところしみにたいしての対処療法が主な治療法です。対処療法は必要な処置であるのですが大事なのはその間にその方の知覚過敏の原因を探ることです。

 うちのクリニックにお見えになる方で知覚過敏の患者さんの多くは女性です。年齢分布では30代から60代まででしょうか。その中で見えてきたものは知覚過敏の主な原因はやはりストレス・疲労・肩こりからきているものではないかということです。ストレスが原因でブラキシズムが激しくなったり、疲労肩こりから肩と側頭部を結ぶ筋肉に緊張が続き食いしばりを助長するために知覚過敏が発生しているのではないかと思われます。

 お見えになる患者さんには最近疲れや肩こりはどうかとか何か環境が変わったりはないか尋ねることにしています。そうすると仕事を変えたとか介護で疲れているとか色々な情報が入ってきます。もちろんそのストレスを僕が取り除くことは出来ませんが、そのようなことが知覚過敏の原因でこのストレスから開放されると治ってきますよと説明すると患者さんはまず原因不明の知覚過敏というストレスから開放され、自分の問題も解決していくように自ら改善していきます。

 同業者の皆様、難治性の知覚過敏の最終手段は抜髄でしょうが、まずはカウンセリングをして原因を探ってみてもらえると良いかと思います。自分の経験から、抜髄しても次の罠が待ち構えている事がありますから(またの機会にお話します)。