歯科医でんた先生のつぶやき

でんた先生の歯科の様々な疑問へのつぶやき。

冷たいものがしみる2022

2022-08-14 22:38:19 | 日記
お盆休み真っ最中です。
今年のお盆は本当に天気が悪いですね。



ウチもお盆でお休み中ですので先日のお知らせの通リ知覚過敏についてのお話をさせていただきます。
むし歯ではないのに歯がしみることを「知覚過敏」と言っておりますが、原因は何でしょうか。

学生時代にはオーバーブラッシングなどが原因で歯頚部が下がって象牙質が露出することでなると習いました。
しかし長い臨床経験を積んでいくと原因の大元はブラシというよりも「咬合」にあると結論が付きました(僕の中ではですが・・)
たしかに過度にブラシ圧が高い方はたまにはお見えですが、ほとんどの方は適正なブラッシングをしておられます。
日本人のほぼ9割以上が歯科医院には受診経験があるのであればブラッシングについての指導は受けていると思いますし、情報過多の今の時代にガシガシ磨く方は多くありません。また男性にはブラシ圧が高い方がいますが、知覚過敏を訴える方は圧倒的に女性が多いかと自分の経験では思います。

それでは一体何が原因なのか個人的な所見を言わせていただきます。
知覚過敏の原因のほとんどは、歯頚部が下がり「くさび上欠損」といわれる歯頚部の実質欠損の原因となる咬合異常による応力集中によるものと考えられます。
ある先生が例えとして割り箸を折る際に折れる部分がちょうど歯頚部にあたると表現されました。
歯の上下に力がかかり歯頚部のエナメル質がはがれていくイメージをよく表していると思います。
つまり下部の歯槽骨と上部の対合歯による側方力が歯頚部の欠損及び知覚過敏を誘発しているということです。

お酒が回ってきたので本日はここまでです。
次回知覚過敏の患者さんが来院されたらどのように対応していくか書いていきます。




最新の画像もっと見る