歯科医でんた先生のつぶやき

でんた先生の歯科の様々な疑問へのつぶやき。

なぜ虫歯は減らないか①

2018-01-19 23:19:12 | 日記
先日の雪は本当にすごかったです。久々の大雪という感じでしたが、雪が大好きな僕としては少し嬉しい気持ちになりました。雪は道路や何もかも白くしてくれて綺麗に見えるからでしょうか。
同様に白い歯も見ていてとても気持ちのいいものです。しかし現実は様々な修復物で治療をされている方がほとんどです。保険外治療ですべて白い修復物を入れてなおかつホワイトニングで白く見せているものは、残念ながら自然な白さではありません。
これだけ医学が進歩してきた現在、虫歯はなぜ減らないのでしょうか。確かに戦後から高い罹患率であった子供の歯はずいぶんと減ってきました。しかし0にはならないのです。
僕が学生のころ虫歯の出来る要件として4つの輪を習いました。虫歯が出来るのは糖質・歯質・細菌・時間の4つの条件が重なって出来るというものです。当時の僕はその中のひとつでもなくせば虫歯にならないのかと考えていました。
臨床医になって虫歯のない方で全然歯磨きが出来ていない人を診て「これは歯質がいいから虫歯にならないんだ」と思いました。また江戸時代以前の方の虫歯の罹患率が低いというデータもあることからこれは砂糖のような糖質を取っていないからだとも考えました。それらの観点からも4つの輪の原因をひとつでも取り除けばいいのかもしれません。
患者さんの中には「いつもしっかりと磨いているんだけど・・」と言われる方が多いのですが、虫歯はしっかり出来ています。(確かに綺麗に磨けている方もいますが)
次回、この4つの輪を紐解きながらまたお話させていただきます。


                



                   

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