親を亡くされた方は多い。兄弟がなく、一人息子だけに両親を亡くすと誰もいないという孤独感に襲われた。人は、家族がいる、親族や友人がいると話してはくれる。しかし、兄弟がいない自分にとっては、その言葉は慰めにはなるものの、逆に孤独感が深まることも事実だ。だからなんだと言われると、それを受け止めて自分の命を全うし、できるだけ家族や周囲には迷惑を掛けずに、父親のようにすっとあの世戸やらに他界したい。そう思うようになった。
人間、死ねば死にきり。それで命は尽きる。死の自己体験はできない。宗教の幻想を抱えていないだけに、生命が静かに事切れるのを受けて立つしかない。それまで、どう生きるかだ。
人間、死ねば死にきり。それで命は尽きる。死の自己体験はできない。宗教の幻想を抱えていないだけに、生命が静かに事切れるのを受けて立つしかない。それまで、どう生きるかだ。