アラレちゃんの漫画が始まった時の最初の1ページ目を見て、
びっくりしたのを覚えています。
遂に日本人でも、こんなポップなアメコミを、
描ける人が出てきたんやと思いました。
出て来るキャラクターが、みんな大好きです。
それぞれ、しっかり個性が有って、とっても楽しい。
特に私が好きなキャラクターは、梅干し食べてスッパマンです。
ケツ顎をしていて、顔はアメリカンヒーローなのに、
チンチクリンの寸詰まりで、全然スーパーパワーが無くて、
普通のオジサンがヒーローごっこをしている
カッコ悪さが、とっても親近感が有ってイイ。
それと、本当に一番強いのは、何でも食べてしまうガッチャンです。
見た目は天使のようなのに、やる事は悪魔の如しのギャップがイイ。
子供の無邪気を、そのまま漫画にしていて、世知辛さの欠けらも無い。
この漫画は、子供が本当は有邪気であるというのを表していると思います。
無邪気なアラレちゃんに、大人がてんてこ舞いしているのが楽しい。
せんべえさんは、アラレちゃんがやった事を全部フォローしている。
これぞ、親の鑑です。
あと、ニコチャン大王の口だけ偉そうな情けなさも、
中年オヤジの悲哀が出ていて大好きです。
ドラゴンボールでいいのは、亀仙人と、魔人ブーまでで、
それ以降、連載を止めたいのに止めれない感が出ていて、
好きではなかったです。
去年、映画化した、「サンドランド」は絵が綺麗で、
思ってたより面白かったんですが、もひとつ人気が出ず、鳥山明先生が、
「もっと、皆さん見て下さい」と嘆いていたのが印象にのこっています。
再上映したらいいと思うんですがどうでしょう。
出来れば、サンドランドの主人公の悪魔の王子で続編をやってほしいです。
あのアニメが、もう一つ人気が出なかったのは、
アニメの奇想天外さが無く、変にリアル過ぎたせいかもしれません。
バトルシーンも、そんなに沢山無かったし、派手さが無かった。
それだけに、どの年代層でも見やすかった。
鳥山明さんが、ドラゴンボールで、戦闘シーンをやり過ぎて、
もういい加減、辟易していて、出来る限りスーパーパワーは抑えて、
普通の人間を描きたかったのかもしれません。
そして、自動車や戦車が地面をガタガタ走るメカニックな部分も、
描きたかったのでしょう。
どなたかお弟子さんが、鳥山明先生の意志を継いで、
人間ドラマを基本とした漫画かアニメを
制作して欲しいと、切に願う次第です。
先生もそう思っているでしょう。
もっとエッチな亀仙人からのお願いです。