「学校に行かない子」「自宅に引きこもる子」が日本中に増えたワケ
不登校は年間30日以上登校できない状態と、文部科学省が定義しています。 一方、ひきこもりは外出しない状態(前稿で説明したとおり)が6カ月以上続いている状態と内閣府が定義しています。
1カ月でも親とまったくコミュニケーションがとれていない場合は、ひきこもりだと考えています。
不登校になったばかりのころは、たいていの親は無理やり学校に行かせようとします。 そうすると、子どもから暴力を受けるケースが多いです。親に暴力をふるうまでいかなくても、物に当たったり、壁に穴を開けたりします。
大事な子どものことなのに、きちんと夫婦で話し合えていないからです。お父さんにとっては、母親と子どもの問題で、自分の問題ととらえていない、という場合もあります。
たいていの家庭は夫婦で考え方がちぐはぐな状態です。それでは治そうとしてもうまくいきません。
家庭訪問支援をしたほうがいいと私から説明しましたが、ご両親は「うちは見守ります。子どもの意思を尊重したいから」と断りました。 それから6年、22歳になった今も、ひきこもったままです。
「見守る」というのは、宗教に近いものがあります。
と、この団体の人は、言われています。
私の親戚でもいましたが、見守る事を選ぶ親は、
子どもの意思を尊重したいと言いながら、
もともと、子供と向き合っていないし、向き合いたくないからです。
特に、オヤジが、子供と関わって来なかったからだと思います。
逆に、とことん甘やかす事も育児放棄と一緒で、自分の中に引きこもり、
他人とのコミュニケーションが、一方通行になって、
アスペルガーのようになって、自己中になり孤立する。
それは、親である夫婦のコミュニケーションの悪さが、
そのまんま、子供に移っていると思います。
明らかに、問題が起こっているのに、見守るだけというのは、
ただ、自分達が面倒な事から逃げているだけで、
それでは、子供を見捨てているのと一緒です。
それと、子供が怒るからと、はれ物に触るように扱う事も、
人間を、人間としてみていない。
私は、自分の子供にも言いましたが、もし部屋に引きこもったら、
ドアを外し、なんなら壁まで壊して、部屋をなくすと言いました。
何が悪いんですか、そのぐらいの事、子供が建てた家ではないんですから、
親として当然の権利でしょう。
親の下らない見栄や体裁やプライドに、こだわっているから、
それを子供に見透かされている。
だから、それを知っていて、無意識に困らせようとして、
親の気を引こうとしている。
そういう意味で、親から子供への真剣な、コミュニケーション不足なんです。
それなのに、見守るだけなんていうのは、
子供とのコミュニケーションを拒否しているのと一緒です。
はっきり言って、そんな冷たい仕打ちはない。
これでは、昔でいう所の、座敷牢と同じなんですから。
この仕事をしてきた人は、引きこもった人が、結局、自殺してしまった人や、
親を殺してしまった人までいたと言っています。
その結果、一番可哀想なのは、引きこった本人です。
自殺も他殺も、やらざるを得ない状況まで追い込まれたからです。
ウクライナ紛争で、ウクライナの飛ばしたドローンで写した映像では、
前線の若いロシア兵が、極限の状態に悲観して、
何人も自分で自分を銃で撃ち、或いは、爆弾で爆死する動画が有りました。
そんな事は、毎日、あそこでは起こっている。
だけど、日本のテレビは、その映像を流しません。
日本も、アメリカの要請で、いろんな形で、紛争に援助しています。
NATOの出先機関も、遂に日本に出来ましたし、しっかり加担しています。
しかし、日本は平和です。