C級映画と思って観ましたが、思ったより良かったです。
ストーリーは、よくある家族を殺された復讐ものですが、
主人公は、本物のキックボクサーを使っているので、
格闘シーンは、本格的で見応えが有りました。
R18指定で、かなりハードなシーンが多かったですが、
フランス映画のバイオレンスは、アメリカ映画と違い、
以前から、かなり本格的で生々しいです。
それだけに、主人公の必死さが、鬼気迫るように伝わってきます。
映画の冒頭で、主人公が刑務所の中でのシーンが有りましたが、
他の受刑者が言ってた言葉が気になりました。
揉め事を起こし、独房に入れられるのがつらいと言っていて、
外人は、あれだけ面倒な輩だらけでも、
一緒に居る方がいいんだなと思いました。
最近では、日本の犯罪者は、独房に入りたがるそうで、
逆に、刑務所側が困っているそうです。
私も多分そっちの方が向いていると思います。
昔、バブルが弾けた時に会社がリストラして退職させたい時に、
解雇ではなく、自主退職にさせる為に、追い出し部屋というのを作り、
机と椅子しかない部屋で一人だけ、
丸一日閉じ込めておくというやり方をしていました。
今では、コンプライアンス違反やら、ハラスメントになるでしょうが、
昔の会社は座敷牢のような事をして、
本人が辞めると言うのを待っていました。
私が子供の頃の日本の社会では、社員と会社は、
親子も同然と言っていました。
私はその時から、嘘に決まっているやん、と思っていて、
リストラが始まった時は、ヤッパリね、と確信しました。
基本、お金で繋がっている、赤の他人なんだから、
お金の切れ目が縁の切れ目、となるのは当たり前でしょう。
ドラマの「おしん」を見ても分かるように、
実の子供でさえ、お金で売ってしまいます。
それは、歴史が証明してきた事実です。
そんな建前だけの言葉を安易に信用する方が間違っていて、
その考え方は、言い様によっては、そっちの方が傲慢です。
そんな事までするような会社にしがみついても、
その内どっちにしろ潰れてしまいます。
とっとと見切りをつけて転職した方が、よっぽど夢が有る。
確かに、私が会社を辞めた頃は、まともな転職先なんて有りませんでした。
家が貧乏な奴は、中卒で働いていました。
今でもそうですが、日本人は、みんなと一緒にという同調圧力が有ります。
同調するのは、集団になると、リスクが薄まったような気になるだけで、
一人になってリスクを全面に受ける恐怖から逃れられる為です。
その考え方が、常に根底に有るせいで、問題の先送りをした結果、
最初は小さい問題だったのが大きくなり、
にっちもさっちも行かなくなるまでほったらかしにします。
そうならない為にも、しっかりしたリーダーが必要なのですが、
その選択の時にも、同調圧力が邪魔をして、ボンコツをわざわざ選びます。
それだけに、日本は、一番にはなれず、どなたかがおっしゃったように、
二番でいいんです。
本来、二番は、一番を目指して努力をした結果、仕方なくなったのであって、
その考え方は、余裕の無い現代では通用せず、二番手どころか、
三番手四番手に、どんどん落ちて行ってしまっています。
遂に、最新のニュースで、ちうごく製のロボットさんが、
サブスクで安価に使えるのが入ってきました。
これからは、ちうごく製の車どころか、ちうごく製のロボットの方が、
ジャンジャン使われる事になるでしょう。
日本の家電メーカー、炊飯器やら掃除機ばっかり作っている場合やないで !
家電メーカー全社あげて、ロボットを作らないと、
おいしい所を全部もっていかれるで !
それどころか、産業全体を支配されかねんと私は危惧をします。
この流れは、世界的な産業革命になり、
過去に何度もアメリカ映画の中で警告してきた通りになるでしょう。
もう日本人ができる事と言えば、オタク文化を極めるぐらいでしょう。
とことん、オタク的なエンタメを極めましょう。
それが唯一生き残れる道だと、私は信じております。