ハイブリッド青森県民のブログ

田舎での暮らしを発信していきます。

虹の出る香り

2024-06-26 18:27:00 | 日記
人々の、それぞれが持つ世界において、数値で測ることのできないその人特有の能力があります。
私たち自然の民がもつ固有の能力についてのお話をします。
(カッコよく言ってみた)

私の住んでいる町は、青森県南部地方の山や田んぼが多い内陸にあります。
昨日の夕方のことです。車を走らせていると、ふわっとハマの気配。
あら、珍しい。ここまで海からの風が来るとは。ちらと車外の草木を見ると普段と逆方向に揺れている。
風向きが逆になり、気温も冷たくなる。
なるほどなるほど。これがあのやませの前兆ですか。
その後に空が黄色くなり、数十分には雨が降り出しました。

私の特有のスキルのひとつに「潮風を感じる」というものがあります。
これは現代社会を生きる上ではなんの恩恵もありませんが、季節と風情を感じるには便利です。

以前にも津軽地方において、内陸部のとある温泉上がりにふと潮風を感じました。
帰ってから地図と風向きを調べたのですが、やはり日本海から白神山地を超えてきた潮風だったようです。

当時は津軽に移住したてで土地勘もまだなく、弘前市が実際の五所川原市の位置にあるものだと錯覚していたぐらいです。



ではなぜそのような感覚を身につけていたのかと言いますと、私は晩秋の釣りで夜中から堤防の先端で日の出を待ちます。
当然めちゃくちゃ寒いです。
その時に潮風に当たりなれているので、内陸にいても潮風を感じた時は、懐かしさやデジャビュのような感覚になるのでわかる。というわけですね。


このような感覚は雨が降るのがわかるなど、天候の変化そのものを感じる方も多いかと思います。
人から聞いて1番カッコいい!となったのが「虹の出る香りがわかる」というものでした。
それを教えてくれたのは士業をされているとあるご婦人70代。
お仕事上の特性で、嘘はつくはずはありえない、いつも道端に咲いている花を花瓶に生けて持ってきてくださいます。
ですので、この人ならあり得るな。と納得できました。

話を少し深掘りして聞いてみると、若い頃から少し前までは休みの日に山歩きをよくしていたそうです。
現在は草が生い茂っている昔の修験者の修行ルートをなぞってみたり、山菜やキノコ取りなどを何十年もやってきたとのことです。
そしてある時からとある香りを感じた後に虹が出るようになったそうです。
残念ながらその香りがどういうものかは忘れてしまいましたが、その風流な能力に、一緒に聞いていた学生たちとカッケェー!となったのを覚えています。

やはり、大自然と何十年も向き合っていると、普通にはわからない独自の感覚が磨かれていくのですね。いわゆる第六感というものでしょうか。

自然で言えばマタギや漁師、社会ではビジネスマンそれぞれの世界にそういった感覚はあると思います。
それらを集めてみるのも面白いかもしれませんね。


みなさんも自身が気付いていないそういった感覚は備わっていると思います。
自然や街、どんどん外に出て、その発現を楽しみたいですよね!



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