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dynabook SatelliteB25/33 BIOS保持用電池がない

HDDからSSDへの換装の作業でのことです。換装自体は問題なく完了したのですが・・・ちょっと変わった?パソコンでしたのでメモしておきます。

パソコンは、ノートパソコンでDynabook Satellite B25/33という機種でした。

HDDを取り外すためには、底面カバーのネジを全て外して、底面カバーを外せばよいのですが・・・この機種はバッテリーの取り外しがちょっと違っていました。
バッテリーの取り外しは大きく2種類あり・・・一つは、スライドレバーなどで、ユーザーが簡単に取り外しできる構造のもの。もう一つは、底面カバーなどを外す(分解)ことで取り外しできる構造で、ユーザーによるバッテリーの取り外しを想定していないものです。

今回のSatellite は、このどちらでもなく、バッテリーがネジ2本で固定されており、このネジ2本を外して、バッテリーをスライドさせれば取り外せました。

換装も完了して、元の状態に組み立てて、電源を入れてみると・・・内部時計の設定画面が表示されました。というかBIOSの設定画面で、日時がリセットされてしまったので、設定するように促しています。

この状態は、BIOS設定を保持している電池(ボタン電池のことが最近は多いです)が完全に消耗してしまった状態で、ノートパソコンのバッテリーを外した場合(今回のように、換装のため分解したような場合)に、このような現象になります。
この場合は、消耗したボタン電池などを交換し、最初の起動時に日時も含めたBIOS設定を行えば、それ以降は正常に使用できます。

ボタン電池が消耗しているのかなと思い、もう一度カバーを外そうかとしましたが・・・そういえばカバーを開けた時に、ボタン電池があったかな?と思いました。最近のノートパソコンは、ボタン電池の交換も想定して比較的、目立ち交換しやすい場所にあるのですが・・・そういえば見た記憶がありません。



底面カバーを外した際に撮った写真を確認してみると・・・ハードディスクの左上の部分に、ボタン電池が付くようなスペースがあります。
もちろんマザーボードの逆面に取り付いているのかもしれませんが、それだと交換が面倒な構造になってしまいます。

不安に思いネットでいろいろ調べてみたら、ありました・・・こちら
やはり、バッテリーを外すと「作業後に設定画面から時計の再設定が必要です」と記載されています。

デスクトップパソコンの場合は、基本的にバッテリーは付いていないので、大元のコンセントを抜いてしまった場合のために、BIOS保持用の電池がマザーボード上に付いていて、そこからBIOS情報を保持します。

ノートパソコンの場合は、バッテリーが付いているので、コンセントを抜いておいても、バッテリーがある間はBIOS設定は保持されますし、バッテリーが完全に消耗しても、BIOS保持電池で保持されます。また今回のようにバッテリーを外しても、BIOS保持電池によりBIOS設定は保持されます。

この機種は、BIOS保持電池が搭載されていないので、常にバッテリーのみでBIOS情報を保持するようになっていますので、今回のようにバッテリーを外してしまうと、最初の通電時にBIOS設定(日時設定)を行うのが必須になります。
バッテリーが2個のネジで固定されているので、簡単に取り外せないので、この構造でよいと割り切ったのかもしれませんが・・・それであればネジを特殊なネジにするか、底面カバーにシールなどを貼って注意喚起するなどすると親切だと思います。

コメント一覧

doratomonet
管理人です。
スペースには、ボタン電池取付用のケースがはんだ付けできるようになっているようです。実際同様の基盤で、ボタン電池がついている機種も見たことがあります。(Dynabook)
Satelliteは、ビジネス用なので割り切って、ボタン電池をなくしているのかもしれませんね。
shin
私も同じ体験をしました。"ボタン電池が付くようなスペース"にCMOS電池を半田付けしても駄目でしょうね。出来るならつけてますね・・・。
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