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FH52/M 起動しない

5年くらい前に、一体型パソコンFH52/Mを納品・設定させていただいたお客様から・・・パソコンの電源は入るが、画面が真っ黒のままで起動しない・・・とご連絡がありました。

お伺いしました。

状況を確認すると・・・電源ランプは点灯しますが、ディスクアクセスランプは一瞬付くもののすぐに消灯してしまい、画面は真っ黒のままです。メーカーロゴも表示されません。

液晶の故障であれば、起動音やディスクのアクセスランプは、点灯(点滅)するのですが、そうではないようです。メモリーの抜き差し、取り付けスロットの変更などを試してみましたが・・・状況は変わりませんでした。

一旦パソコンをお預かりしました。

まず手持ちのメモリーに交換してみましたが、やはりダメでした。背面カバーを開けて内部を確認しました。
BIOS保持電池がありましたので、電圧を計ってみましたが3V以上出ており、問題ありません。
一旦その保持電池を外して暫く放置、再度取り付けて強制的にBIOSをリセットしてみました・・・がやはり、状況は変わりません。

そうすると、マザーボード上の部品の故障の可能性が高くなります。マザーボードを取り外して調べてみると、電源回路の一部がショートしている箇所が見つかりました。
しかし、部品の特定はできませんでした。

マザーボードの故障はほぼ確定なので・・・お客様に状況を説明し、中古のマザーボードを入手して入れ替えることで対応する事になりました。

結構流通していた機種のようで、比較的簡単に中古のマザーボードを入手する事ができました。



CPU、メモリなどが付いていました。念のためCPU、Wifiモジュールを載せ替えて、メモリは増設しました。

マザーボードを入れ替えて、仮組(HDDはつながない状態)で、通電しBIOSレベルで起動、画面も表示されることが確認できましたので、元の状態に戻しました。

改めて、電源を入れると・・・メーカーロゴの表示の後に、Windowsが正常に起動してきました。

元のOSはWindows8.1でしたが、Windows10のアップグレードしてありましたが、バージョンが1803ともうじきサポートが終了するバージョンでしたので、1903バージョンにアップデートを行いました。

マザーボードが故障の場合・・・メモリやCPU、BIOS保持電池などは、交換することで比較的容易に確認できるのですが、基盤上の個々の部品(特にチップ部品)が故障の場合は、なかなか故障部品を特定するのが難しいです。
特定できた場合は、その部品を交換することで直りますが、特定できないとマザーボードの交換という作業になります。
マザーボードも同型番のものが、新品・中古含めて流通していれば、よいのですが・・・なかなか入手が難しいマザーボードの場合は、入手できるまでお時間をいただくか、修理対応不可という事でご返却させていただいております。

本当は、どんな状態のマザーボードでも修理対応できるようになれば理想ですし、それをめざしているのですが・・・なかなか現実は厳しく、日々勉強です。
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