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D51-1072号機

2022-11-18 08:29:05 | 鉄道

JR東海道本線とJR山陽本線の境界線にあたる神戸駅。神戸駅南口を下りて左に約100ⅿ進んだ場所にD51-1072号機が置かれている。愛知県の日本車両製造製のSLであるが、新製配置~廃車まで北海道一筋で活躍した個体である。

屋外での展示だが、状態は良好。2007(平成19)年9月までは状態は悪く、特に機関車本体は塗装が剥離し、錆びた状態であった。その後、ボランティアの方々数人が機関車の整備や修復を数年ごとに行いながら、ここまで見違えるほどになった。2019(平成31・令和1)年には再塗装も行われた。

次いで、デンター(炭水車)。1000番台機のD51型はデンターが「船底型」なのが特徴。船底型デンターは、台枠がない代わりに設計の簡略化や軽量化ができること、また車体強度もあまり変わらないといった特性がある。また、Ⅾ51型1000番台機以外に、戦後に製造のC57(-190~201)、C58(-383~427)、C59(-101~132,156~196)、C60、C61、C62型蒸気機関車にも採用された。

キャブ(乗務員室)は北海道特有の気候や環境に合わせて密閉型となっている。ナンバープレートは公式、非公式ともに残存していたが、日本車両製造銘板はどちらもなかった。保存に際し、盗難や破損防止のために撤去された可能性がある。

蒸気ドームはかまぼこ型。戦時型のD51型に見られたスタイル。当時は鉄の資材が不足していたことから簡素なつくりであった。

タービン発電機。

切り詰め除煙板。北海道特有のスタイル。コの字手すりはなかった(現役時は装備していた)。

当時の神戸市長である宮崎辰雄氏のD51-1072号機への思いをつづった言葉が石碑で残っていた。

D51-1072号機は当初、元町西広場へ保存されていたが、1992(平成4)年に現在の神戸駅付近のところへ移転した。

現在、新快速運用として活躍する223系、225系を見守るD51-1072号機。今、何を思っているのだろうか。

愛知県生まれ北海道育ちのD51-1072号機。1976(昭和51)年3月1日に廃車となってから数えて46年。神戸市とは縁もゆかりもない同機だが、これからも神戸のシンボルとして第2の車生を送るに違いない。なお、傍のスイフトは自分のマイカー。

*D51-1072号機の経歴*

1944(昭和19)年2月27日日本車輌製。新製配置は函館機関区。

同年7月、岩見沢機関区(のちの空知機関区。1994(平成6)年廃止)へ転属。

1947(昭和22)年3月、旭川機関区へ転属。

1948(昭和23)年1月、新得機関区へ転属。

1966(昭和41)年10月、池田機関区へ転属。

1967(昭和42)年6月、五稜郭機関区へ転属。

1971(昭和46)年3月、滝川機関区へ転属。

1975(昭和50)年11月、追分機関区手転属。

同年12月10日、休車

1976(昭和51)年3月1日、廃車。

1978(昭和53)年7月、元町西広場で静態保存。

1992(平成4)年8月、現在の場所へ移転。

撮影日→画像1,2,3,4,6,7,8,12…2016(平成28)年11月14日(月)/画像5,9,10,11...2021(令和3)年10月14日(木)

場所・JR神戸駅付近


さよなら201系ナラND621編成

2022-11-16 23:05:37 | 鉄道

2022(令和4)年4月7日(木)、吹田総合車両所奈良支所所属の201系ND621編成が、同京都支所→網干総合車両所宮原支所へ回送された。留置スペースの関係から、今回は疎開回送である。

ゆっくりとした速度で無事に網干総合車両所宮原支所で入区。普段、特急サンダーバートの入出区回送や貨物列車か行きかう路線に、ウグイスカラーの通勤型電車が走行する光景は滅多にない。

到着後、DE10型の入れ替えで留置スペースへ手早く移動していた。

この後、同年6月22日に吹田総合車両所へ廃車回送された。38年間お疲れさまでした。

撮影日・場所

2022(令和4).4.7(木)・北方貨物線 塚本信号場~宮原操車場

 


残るリゾートやまどりは12/11(土)に引退か?

2022-11-16 09:58:49 | 鉄道

485系「華」が郡山へ向けて廃車回送されたのち、高崎車両センターに留置「リゾートやまどり」。この日の団臨運用はオフであった。

今更紹介するまでもないが、「リゾートやまどり」はかつてのお座敷列車である「せせらぎ」と「やまなみ」の車両(やまなみは中間車2両、先頭車は「ジパング」へ再改造)を東急車両で再改造した電車。群馬デスティネーションキャンペーンとして、「乗ってたのしい列車」という名目で2011(平成23)年に登場。車内は、従来のお座敷→座席へ変更された。

先頭は、クハ485-703(元クロ485-5)(元クハ481-1105)(元サロ481-1502)(元サロ181-1102)。

驚きなのは、元181系の残党車両であること。せせらぎ改造時に車体は新製されて当時の面影はないが、1978(昭和53)年の登場から5回も改造が施工された珍しい車両である。

「リゾートやまどり」ロゴマーク。群馬県の県鳥である「ヤマドリ」が由来。

モハ484-703(元モロ484-10)(元モハ484-58)。ミーティング室「和」を備えている。

モハ485-703(元モロ485-8)(元モハ485-58)

モハ484-704(元モロ484-11)(元モハ484-1071)。キッズスペースを備えている。

モハ485-704(元モロ485-9)(元モハ485-1071)。

12/11(土)のラストラン運用は、上尾~長野原草津口間の団体臨時列車をもって終了となる。この運用で、1964(昭和39)年12月25日から58年間続いた国鉄特急列車の1つの時代の幕を閉じることとなる。昨今、ニュースでも問題となっている撮り鉄騒ぎがないようにしたい。

撮影日・場所…2022(令和4)年11月10日(木)・新前橋駅


EF60-86号機(カットモデル)

2022-11-15 20:38:35 | 鉄道

JR前橋駅まで徒歩で向かっている最中、EF60-86号機を発見した。ただ車体は1両丸ごとではなくガットモデルの状態で保存されていた。

腕木式信号機と転鉄機と一緒に保存されているEF60-86号機。同機は、JR発足前の1987(昭和62)年3月2日に廃車となった。

ただし、敷地面積の関係で1エンドのカットモデルのみ保存。2エンドは解体処分された。

三菱製ホイッスル、避雷器。

わずかながら機関室も撮影。個人管理のため、部品盗難は少ない。

EF60-86車両番号。

EF60型電気機関車は、一部がEF61型200番台機、EF67型0番台機に改造されたが、ほとんどはJR発足直前で廃車になった。JR化後に残っていた19号機と503号機はすでに廃車解体され、現存しない。カットモデルとはいえ、86号機が平成、令和になっても現存しているのは嬉しい。なお、場所は、個人所有のため、正確な場所は伏せていただく。

*EF60-86号機の経歴*

1964(昭和39)年、東洋電機汽車会社製。新製配置は吹田第二機関区。

1965(昭和40)年、米原機関区へ転属。

1985(昭和60)年、高崎第二機関区へ転属。

1987(昭和62)年3月2日、廃車。

撮影日・場所…2022(令和4)年11月10(木)・群馬県前橋市


マイテ49-2

2022-11-15 12:44:47 | 鉄道

JR西日本が発足してまもない1987(昭和62)年4月、当時の交通鉄道博物館(大阪府大阪市・2014(平成26)年閉館)に保存されていた戦前生まれの展望客車「マイテ49-2」がイベント用として車籍復活した。「マイテ49-2」は、第2次世界大戦前の1938(昭和13)年に「スイテ37040形」として登場した1等展望車。また、乗り心地をよくするために3軸台車を備えているのが特徴。3年後、形式を「スイテ49-2」に変更してから第2次世界大戦が勃発、この頃から、軍事物資として花形特急(当時は燕(つばめ)、富士、櫻(さくら)など)で1944(昭和19年に廃止。そして1945(昭和20)年8月15日に終戦を迎えると、当時の連合国(GHQ)は軍人用の車両として提供、4年後の1949(昭和24)年に当時の国鉄に返還されたのち、内装を元の状態に戻した。そして1953(昭和28)年に冷房化。この時、冷房機器を乗せたことで車体重量が増し、形式を「マイテ49-2」に変更された。1960(昭和35)年に引退、廃車となった。

梅小路蒸気機関車庫に展示中のマイテ49-2。

車両前後に、特殊なペンシルバニア式のTR73形3軸台車を履いている。。

エアータンク(左)、ブレーキ制御装置保温箱(右)

ブレーキ制御装置保温箱製造銘板(株式会社五光製作所製)

所属、定員表記(1等16人、展望11人)

車両番号表記。

形式、自重、検査表記。全般検査は、2017(平成29)年11月に受けていたため、あと3年の周期を残して今回引退となる。引退後は、京都鉄道博物館で展示予定。

鉄道省大井工場、鉄道省製造銘板、国鉄鷹取工場改造銘板。

花形特急、第2次世界大戦、GHQ連合国連用車両への改造、SL運転時のイベント列車、電車区での一般公開の展示などなど、波乱万丈な車生を送ったマイテ49-2。またコロナが落ち着いたら、車内公開されるといいなと思う。

 

撮影日・場所…2022(令和4)年7月31日(日)・京都鉄道博物館梅小路蒸気機関車庫内