世界自殺予防デー

　今日9月10日は、WHOが定める「世界自殺予防デー」です。武士道を尊んできた日本では、自殺に対して同情的です。時代劇などで「切腹は斬首より名誉な死に方である」ことを描写しているシーンでも、そこで立ち止まって考えることはあまりありません。「自殺＝犯罪」というキリスト教の教えのもとで育った人たちには、理解できないのではないでしょうか。八百万の神を信じる日本人にも、キリスト教のこの考え方は根付いて欲しいものです。
　この考え方を浸透させるためには、学校教育で教えていくしかないのかなと思います。自分に刃を向けることは、他人に刃を向けることに等しいということを家庭でも教えていかなければなりません。
　今、自分が生きているのは先祖が苦労しながらも命をつなげてくれたおかげだと思います。親は戦争を経験しました。江戸時代の先祖は職業を選ぶことができなかったでしょうし、縄文時代の先祖は私の年齢では死を迎えていました。先祖が生きた時間は、現在私が生きている時間より自由は尊重されていなかったでしょうし、生命を維持するのも難しかったはずです。そんな重い命を軽々しく捨ててしまってはいけないのです。

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