秋篠宮ご夫妻の戴冠式参列が正式に決定した。
発表された日程では戴冠式当日の午後に出立するという。
これでは最上級のもてなしを受けない事になる。
戴冠式参列者に対する最上級のおもてなしは、
儀式後に国王が主催する「娯楽行事」と「晩餐会」である。
例えば、
オランダの即位式では即位式後に超VIP向けのクルーズと晩餐会が開催された。
出席者は皇太子だった天皇陛下やチャールズ国王、欧州の王族。
秋篠宮ご夫妻は戴冠式前日にチャールズ国王主催のレセプションに出席される。
これが皇室や王室のメンバー向けの超VIP対応の晩餐会だと誤解する人達は多いだろうが。
レセプションは参列者全員対象の立食パーティー。
お昼時やお茶の時間に開催され、お茶と出てもサンドイッチ程度の軽食しか出ないパーティーである。
またVIP向けには着席して食事をする昼食会や晩餐会が用意される。
秋篠宮ご夫妻もレセプションだけでなく皇室と王室のメンバー向けの晩餐会に出席するのかもしれないが。
戴冠式が終わった後の国王の主催と戴冠式前の国王の主催では意義が違う。
戴冠式を終え名実共に国王となった方からおもてなしを受ける事に意味があるのだ。
だから、オランダ即位式では国王主催のレセプションも即位式後であった。
日本の即位の礼でも「饗宴の儀」は儀式終了後。
当日の晩に行われる「饗宴の儀」が最も格式高く、各国の国家元首や名代を招く。
英国戴冠式のレセプションが前日になっているのは、
参列者の多くが余裕を持って前日には来るが式後はなるべく早い出立を望んでいる。
晩餐会出席ではその日も宿泊となり、経費がかさむ。
政府要人の場合、格式よりも経費節約の方が優先される為、前日にレセプションやVIP向けの晩餐会を済ませてしまうのかもしれない。
しかし、皇室や王室は格式やしきたりが大事である。
戴冠式当日に晩餐会が開催されないなどという事があるのだろうか。