「東京五輪が感染拡大に繋がっている」という批判がある一方で、皇室の対応が不十分と
いう批判もある。
開会式や各国首脳との面会が天皇陛下お一人で、雅子様を始めとする皇族方のお出ましが全く無いからだ
昭和の東京五輪では、王族や各国首脳を招いて食事会やお茶会が開かれた。
それと比較しての批判は問題外だろう。
コロナ禍で無かったとしても、王家や各国首脳をもてなした即位の礼から2年弱である。
昭和の東京五輪は終戦から20年目であり、国際社会への完全復帰が日本にとっても皇室にとっても課題だった。
当時はまだ欧米の国家元首、国王や大統領の国賓待遇での来日が始まったばかり。
前年にドイツ大統領夫妻、東京五輪前の1月にベルギー国王夫妻が国賓として来日したのみである。
ここにきて欧米もワクチン接種後のマスクの使用を推奨するようになった。
ワクチンは重症化を避ける為の物で感染を完全に防ぐものではない。
三密を避ける事が重要だ。
となると、出席する人数、会話する人数は少なくすべき。
天皇陛下と賓客のみ会話して雅子様は出席しても会話を控えるという形は、皇后の立場を軽んじる事になり、むしろ欠席の方が良い。
東京五輪に参加する国や地域は205。
前回は93。
倍以上である。
200という国や地域を公平に手厚くおもてなしするのは、コロナ禍でなくても難しい。
即位の礼でおもてなしをしたのだから、今回の東京五輪で面会懇談以上のおもてなしをする必要があるか。